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頸輪
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くびわ
ふりがな文庫
“
頸輪
(
くびわ
)” の例文
其
(
その
)
車
(
くるま
)
の
輻
(
や
)
は
手長蜘蛛
(
てながぐも
)
の
脛
(
すね
)
、
天蓋
(
てんがい
)
は
蝗蟲
(
いなご
)
の
翼
(
はね
)
、
※
(
むながい
)
は
姫蜘蛛
(
ひめぐも
)
の
絲
(
いと
)
、
頸輪
(
くびわ
)
は
水
(
みづ
)
のやうな
月
(
つき
)
の
光線
(
ひかり
)
、
鞭
(
むち
)
は
蟋蟀
(
こほろぎ
)
の
骨
(
ほね
)
、
其
(
その
)
革紐
(
かはひも
)
は
豆
(
まめ
)
の
薄膜
(
うすかは
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
みのるは小犬の
頸輪
(
くびわ
)
を掴むと、自分の手許まで一度引寄せてから、雨の降つてる格子の外へ抛り付ける樣に引つ張りだした。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
紫色の丸顔! 頭に小さな
漉羅紗帽
(
すきらしゃぼう
)
をかぶり、項にキラキラした銀の
頸輪
(
くびわ
)
を掛け、——これを見ても彼の父親がいかに彼を愛しているかが解る。
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
トて、言葉の限り
称賛
(
ほめたた
)
へつ、さて黄金丸には金の
頸輪
(
くびわ
)
、鷲郎には銀の頸輪とらして、共に家の
守衛
(
まもり
)
となせしが。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
その人の庭にある池の中に犬の
死骸
(
しがい
)
が浮いているから引き上げて
頸輪
(
くびわ
)
を改ためて見ると、私の家の名前が
彫
(
ほ
)
りつけてあったので、知らせに来たというのである。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
多くの記念塔の
頸輪
(
くびわ
)
をつけ、
悧発
(
りはつ
)
げな
無頓着
(
むとんじゃく
)
さで伸びをして、またそぞろ歩きの美人のように、自分の美しさに
微笑
(
ほほえ
)
んでいる、身こなし
嫋
(
たおや
)
かな優美な河であった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
沖縄の旧語はツシヤであったが、是がもしも
頸輪
(
くびわ
)
の
珠
(
たま
)
、したがってまた主として宝貝を意味していたとすれば、ズズダマの名の起こりのツシタマとは他人では有り得ない。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
頸輪
(
くびわ
)
で頸動脈を強く緊縛したために脳貧血を起し、そのまま軽度の朦朧状態に陥ったのと、
鎧
(
よろい
)
を横向きに着させたために、胸板の
才鎚環
(
さいづちかん
)
で強く鎖骨上部が圧迫され、その圧力が
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
大きなデカ
爺
(
おやじ
)
が、自分の
頭程
(
あたまほど
)
もない先月生れの小犬の
蚤
(
のみ
)
を
噛
(
か
)
んでやったり、小犬が母の
頸輪
(
くびわ
)
を
啣
(
くわ
)
えて引張ったり、犬と猫と
仲悪
(
なかわる
)
の
譬
(
たとえ
)
にもするにデカと猫のトラと
鼻
(
はな
)
突
(
つき
)
合わして
互
(
たがい
)
に
疑
(
うたが
)
いもせず
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
私
(
わたし
)
たちは家に帰ってから、ロボに
頸輪
(
くびわ
)
をかけ、じょうぶな
鉄鎖
(
てつぐさり
)
でつなぎ、手足を自由にし、
輪繩
(
わなわ
)
を
外
(
はず
)
して家の前のくいへ結びつけた。そこで始めて安心して私はロボのからだを細かにしらべた。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
裾に
絡
(
から
)
めば
踞
(
つくば
)
いて
頸
(
うなじ
)
を
撫
(
な
)
で、かの
紙片
(
かみきれ
)
を畳みて
真鍮
(
しんちゅう
)
の
頸輪
(
くびわ
)
に結び附け
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
袋の一個には香料が入って居たのだ、今の馥郁と立ち上った香気の元も分った、王冠の外に女王の冠も有る、之も価の積り切れぬ多くの珠玉の飾りである、次から次へ、
頸輪
(
くびわ
)
も出た、腕飾も出た
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
頸輪
(
くびわ
)
はどうすればいいのです? どこから持ってくればよろしいんです? こりゃ驚いた! さっぱりわからん! ねえ奥さん! 失礼ながら、わたしはあなたの才能を崇拝して、あなたのためなら
かもめ:――喜劇 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
肥満
(
ふと
)
りたる、
頸輪
(
くびわ
)
をはづす
主婦
(
めあるじ
)
の
腋臭
(
わきが
)
の如く蒸し暑く
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
惜しき
頸輪
(
くびわ
)
の
緒
(
を
)
を解きて
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
紅い色の丸い
頬
(
ほお
)
をして、頭には小さなフェルトの帽子を
冠
(
かぶ
)
って、頸にはキラキラと光る銀の
頸輪
(
くびわ
)
をしている。
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
猟犬は
霎時
(
しばし
)
ありて、「某今御身と
契
(
ちぎり
)
を結びて、彼の金眸を討たんとすれど、飼主ありては心に任せず。今よりわれも
頸輪
(
くびわ
)
を
棄
(
すて
)
て、御身と共に
失主狗
(
はなれいぬ
)
とならん」ト、いふを黄金丸は
押止
(
おしとど
)
め
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
頸
漢検準1級
部首:⾴
16画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“頸”で始まる語句
頸
頸筋
頸飾
頸脚
頸動脈
頸城
頸部
頸窩
頸垂
頸首