“鉄鎖”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵鎖
読み方割合
てっさ55.6%
てつさ16.7%
てつぐさり11.1%
かなぐさり5.6%
ぐさり5.6%
てつくさり5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌日よくじつ見まわると、ロボの足跡あしあとはわなからわなへと続いていたが、わなはみなほじり出されて、鉄鎖てっさ丸太まるたもむきだしになっている。
前岸かわむこうの巨木からさがった鉄鎖てつさのような藤葛ふじかずらが流れの上に垂れて、そのはしが水のいきおいで下流になびき、またね返って下流に靡いているのが見えた。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
私はそのくびから鉄鎖てつぐさりを取り、羊飼ひつじかいに手伝わせて、ロボをブランカの死体をおいた小舎こやへ運び入れて、そのかたわらにならべてやった。
浪さんが上れたら、金鵄きんし勲章をあげるよ。そらあ急嶮ひどい山だ、鉄鎖かなぐさりが十本もさがってるのを、つたって上るのだからね。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
錆び鉄鎖ぐさりのような音響おととともに、鍵も銀器も一しょくたになって床に散乱した。
空家 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
鉄鎖てつくさりとける日生活のめぐみを見せ
鶴彬全川柳 (新字旧仮名) / 鶴彬(著)