“てっさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄鎖90.9%
鉄鏁9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそろしい顔だ、太い鉄鎖てっさでつながれている囚人だ。極悪ごくあくの人間なのであろう。なんというおそろしいことだ。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして人々は今、形式の桎梏しっこくに悩んでいる。これから解放されなければ——即ちこの鉄鎖てっさをたたなければ、そこにほんとうに新しい新人生は生まれて来ない。
童話に対する所見 (新字新仮名) / 小川未明(著)
大日・不動・虚空蔵こくうぞうの三尊だと答えると、それは幸いのことだ、自分の念ずるのも日月星、今より三光穴と名づくべしといって、すなわち岩窟に入って鉄鏁てっさをもって上下した。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)