“ぐさり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
鉄鎖33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鎌を、手元に持って、分銅ぐさりに相手の刀を巻きつけた宍戸梅軒ししどばいけんは、その鎖を張りながらいった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
首輪は太縒ふとよりの紅白の絹づな、銀のかざりぐさり。わきには、布直垂ぬのびたたれの犬飼が二人、主に仕えるごとく付添っていた。そしてここへ着くやいな、犬殿への供御くごの物を、まず第一にと、ささげていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
錆び鉄鎖ぐさりのような音響おととともに、鍵も銀器も一しょくたになって床に散乱した。
空家 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)