ぐさり)” の例文
鎌を、手元に持って、分銅ぐさりに相手の刀を巻きつけた宍戸梅軒ししどばいけんは、その鎖を張りながらいった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
首輪は太縒ふとよりの紅白の絹づな、銀のかざりぐさり。わきには、布直垂ぬのびたたれの犬飼が二人、主に仕えるごとく付添っていた。そしてここへ着くやいな、犬殿への供御くごの物を、まず第一にと、ささげていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)