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れんぢゆう
ふりがな文庫
“
連中
(
れんぢゆう
)” の例文
未
(
ま
)
だ東京で三年前に買つた
儘
(
まゝ
)
のを
被
(
かぶ
)
つて居る僕の帽も
此
(
この
)
連中
(
れんぢゆう
)
の
垢
(
あか
)
染
(
じ
)
みた鳥打帽や
亀
(
ひゞ
)
裂
(
わ
)
れた
山高帽
(
やまだかばう
)
に比べれば謙遜する必要は無かつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
役人、
商人
(
あきんど
)
、芸妓、学生……さういふ
連中
(
れんぢゆう
)
は大事な瀬戸物を
毀
(
こは
)
しでもしたやうに、てんでに頭を掻き掻き、博士の前へ出て来る。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先刻
(
さつき
)
から三人四人と絶えず
上
(
あが
)
つて来る見物人で
大向
(
おほむかう
)
はかなり
雑沓
(
ざつたふ
)
して来た。
前
(
まへ
)
の
幕
(
まく
)
から
居残
(
ゐのこ
)
つてゐる
連中
(
れんぢゆう
)
には待ちくたびれて手を
鳴
(
なら
)
すものもある。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
『それはお
前
(
まへ
)
と
同
(
おな
)
じことだ』と
帽子屋
(
ばうしや
)
が
云
(
い
)
ひました、これで
談話
(
はなし
)
はぱつたり
止
(
や
)
んで、
其
(
そ
)
の
連中
(
れんぢゆう
)
は
霎時
(
しばし
)
默
(
だま
)
つて
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました、
其間
(
そのあひだ
)
愛
(
あい
)
ちやんは
嘴太鴉
(
はしぶとがらす
)
と
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それきりで
孰
(
どつち
)
も何とも言はなかつたが、その後も木山は善く芝居の切符を
屹度
(
きつと
)
二枚づゝ買つて来るので、同伴してみるとそれが何時でも
神楽坂
(
かぐらざか
)
の花柳界の
連中
(
れんぢゆう
)
の日であるのが不思議であつた。
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
のん気な
連中
(
れんぢゆう
)
だな どうもロケットがおかしいぞ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
前途有望
(
ぜんというばう
)
といふ
連中
(
れんぢゆう
)
ばかり。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
誰も彼も聞えた物持連で、高木氏のよくいふ、麦飯の
身体
(
からだ
)
にいゝ事も、耳ではよく承知をしてゐるが、口では一向に知らない
連中
(
れんぢゆう
)
だつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
臨終に計つた𤍠が三十九度あつたと云ふので肺ペストでは無かつたかと
俄
(
にはか
)
に気に仕出す
連中
(
れんぢゆう
)
がある外、死者に対して格別同情する者も無かつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
考へは結構だが、自体学者や芸術家などいふ
連中
(
れんぢゆう
)
には
旋毛
(
つむじ
)
の曲つたのが多いから、英霊塔を建てたからといつて、その
儘
(
まゝ
)
成仏はしなからう。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
気の置け
相
(
さう
)
にない
連中
(
れんぢゆう
)
だが、まだ
馴染
(
なじみ
)
が浅いので食堂で顔を合す
許
(
ばか
)
り、僕は相
変
(
かは
)
らず二等室へ出掛けて日を
暮
(
くら
)
して居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「私が困るのはそんな結構づくめぢや無くつて、実は私の為めには
従来
(
これまで
)
だつて一度も投票した事も無ければ、今後もすまいといふ
連中
(
れんぢゆう
)
なのさ。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
益田孝などいふ骨董好きで
加之
(
おまけ
)
に世話好きの
連中
(
れんぢゆう
)
で、(この
連中
(
れんぢゆう
)
が世話好きか、骨董好きか、どつちか一つだつたら、もつと始末が
善
(
よ
)
かつたのだ)
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何がさて、その道にかけたら
皆
(
みんな
)
鼻の高い
連中
(
れんぢゆう
)
の事とて、どうにか団体は出来上るものの、団長を拵へなくては万事に物言ひの種が尽きさうにない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と書いて、手紙の端にアラビヤ
護謨
(
ごむ
)
で滅多に
剥
(
めく
)
れないやうに切手が貼つてあつた。言ふ迄もなくデヰスやヰルキンスは、切手を取りつ放しにした
連中
(
れんぢゆう
)
である。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
十六日の朝、大阪市役所の
連中
(
れんぢゆう
)
は恒例といふ事で、
箕面
(
みのも
)
附近の山で兎狩を
行
(
や
)
つた。その前の晩市役所のストーヴに集まつた
連中
(
れんぢゆう
)
の一人が心もとなささうに言つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
といふので、仲間の美術通や
画家
(
ゑかき
)
などは、
血眼
(
ちまなこ
)
になつて得意先を駈けづり廻つてゐる。言ふ迄もなく美術通や
画家
(
ゑかき
)
などいふものは、
閑暇
(
ひま
)
がある代りに
金銭
(
かね
)
が無い
連中
(
れんぢゆう
)
である。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「東京の
連中
(
れんぢゆう
)
はどうです。」麦僊氏は暫くして訊いた。「随分
盛
(
さかん
)
なやうですね。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
実をいふと、兎はその朝先発隊が、動物園で買ひ取つて来て、わざ/\
谿間
(
たにあひ
)
へ伏せておいたもので、これまでだつて市の費用で飼はれてゐた、言はば市役所の
連中
(
れんぢゆう
)
とは兄弟分の仲だつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
剽軽者ぞろひのポプ天倶楽部の
連中
(
れんぢゆう
)
が、この間からひよつくり関西へ顔を出して、つい
昨日
(
きのふ
)
まであつちこつちで、
庭球
(
テニス
)
の競技をやつてゐた。この倶楽部が旅に出て来たについては色々面白い話がある。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
連
常用漢字
小4
部首:⾡
10画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“連”で始まる語句
連
連立
連合
連歌
連翹
連絡
連繋
連環
連累
連添