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足取
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あしどり
ふりがな文庫
“
足取
(
あしどり
)” の例文
その身動きに、
鼬
(
いたち
)
の
香
(
におい
)
を
芬
(
ぷん
)
とさせて、ひょこひょこと
行
(
ゆ
)
く
足取
(
あしどり
)
が
蜘蛛
(
くも
)
の巣を渡るようで、
大天窓
(
おおあたま
)
の
頸窪
(
ぼんのくぼ
)
に、
附木
(
つけぎ
)
ほどな腰板が、ちょこなんと見えたのを
憶起
(
おもいおこ
)
す。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さう思ひつくと、急に栄蔵は心が弾んで来て、
足取
(
あしどり
)
も軽くなつて、新太郎ちやんの家へいつた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
かつッと、金属製の靴が鳴ったかと思うと、すぐさま四列
縦隊
(
じゅうたい
)
が出来、ついで、この縦隊はすッすッすッと、小きざみな
足取
(
あしどり
)
で歩きだした。生きている兵士の二倍ぐらいの速さである。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
丁度
(
てうど
)
墓門
(
ぼもん
)
にでも
急
(
いそ
)
ぐ人のやうな
足取
(
あしどり
)
で、トボ/\と其の淋しい
歩
(
あゆみ
)
を
續
(
つゞ
)
けて行ツた。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
顔のあたりに垂れているのであった、私はそれを見ると、突然何かに襲われた様に、
慄然
(
ぞっ
)
として、五六
間
(
けん
)
は
大跨
(
おおまた
)
に
足取
(
あしどり
)
も
頗
(
すこぶ
)
る
確
(
たしか
)
に歩いたが、何か
後方
(
うしろ
)
から
引付
(
ひきつ
)
けられるような気がしたので
青銅鬼
(新字新仮名)
/
柳川春葉
(著)
▼ もっと見る
足取
(
あしどり
)
でおいでになる。お后様。あちらへお
向
(
むき
)
遊ばせ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
おぼつかなしや、
足取
(
あしどり
)
も。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「ほい。」と
云
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
、もう
枯草
(
かれくさ
)
の
段
(
だん
)
を
下
(
お
)
りて
居
(
ゐ
)
る、
嚏
(
くしやみ
)
に
飛
(
と
)
んだ
身輕
(
みがる
)
な
足取
(
あしどり
)
。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あれが
積
(
つもり
)
では、自分が文句を言わない
足取
(
あしどり
)
は
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
その静かな
足取
(
あしどり
)
を
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
與吉
(
よきち
)
が
仕事場
(
しごとば
)
の
小屋
(
こや
)
に
入
(
はひ
)
ると、
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く、
直
(
す
)
ぐ
其
(
その
)
まゝ
材木
(
ざいもく
)
の
前
(
まへ
)
に
跪
(
ひざまづ
)
いて、
鋸
(
のこぎり
)
の
柄
(
え
)
に
手
(
て
)
を
懸
(
か
)
けた
時
(
とき
)
、
配達夫
(
はいたつふ
)
は、
此處
(
こゝ
)
の
前
(
まへ
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、
身
(
み
)
を
斜
(
なゝめ
)
に、
波
(
なみ
)
に
搖
(
ゆ
)
られて
流
(
なが
)
るゝやうな
足取
(
あしどり
)
で、
走
(
はし
)
り
去
(
さ
)
つた。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
角のある牛が分かれ分かれに、
足取
(
あしどり
)
を用心して
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
与吉が仕事場の小屋に入ると、例の如く、
直
(
す
)
ぐそのまま材木の前に
跪
(
ひざまず
)
いて、
鋸
(
のこぎり
)
の
柄
(
え
)
に手を
懸
(
か
)
けた時、配達夫は、
此処
(
ここ
)
の前を横切って、身を
斜
(
ななめ
)
に、波に揺られて流るるような
足取
(
あしどり
)
で、走り去った。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
霜枯
(
しもがれ
)
から引続き我慢をしているが、とかく気になるという
足取
(
あしどり
)
。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
三舎
(
さんしや
)
を
避
(
さ
)
ける
足取
(
あしどり
)
で、たぢ/\と
後退
(
あとずさ
)
りして
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“足”で始まる語句
足
足袋
足許
足下
足音
足掻
足駄
足利
足蹴
足跡