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藥研
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やげん
ふりがな文庫
“
藥研
(
やげん
)” の例文
新字:
薬研
雲
(
くも
)
は
暗
(
くら
)
からう……
水
(
みづ
)
はもの
凄
(
すご
)
く
白
(
しろ
)
からう……
空
(
そら
)
の
所々
(
ところ/″\
)
に
颯
(
さつ
)
と
藥研
(
やげん
)
のやうなひゞが
入
(
い
)
つて、
霰
(
あられ
)
は
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
から、
銀河
(
ぎんが
)
の
珠
(
たま
)
を
碎
(
くだ
)
くが
如
(
ごと
)
く
迸
(
ほとばし
)
る。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これは
母屋
(
おもや
)
の方に詰めきりで、
藥研
(
やげん
)
で藥を拵へる仕事から使ひ走り、奉公人のやうに働いてゐる。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
仕つりぬ
只今
(
たゞいま
)
藥研
(
やげん
)
に掛ます
間
(
あひだ
)
霎時
(
しばらく
)
お待ち下されと云つゝ夫を和吉に
遞與
(
わたし
)
製造
(
せいざう
)
方へ廻させしは多少を
論
(
ろん
)
ぜぬ
商個
(
あきうど
)
の是ぞ實に
招牌
(
かんばん
)
なる
可
(
べ
)
し
偖
(
さて
)
細末
(
さいまつ
)
の出來る間と元益に
四方八方
(
よもやま
)
の話しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
は
一層
(
いつそ
)
、
藥研
(
やげん
)
で
生肝
(
いきぎも
)
をおろされようとも、お
醫師
(
いしや
)
の
居
(
ゐ
)
る
母屋
(
おもや
)
の
方
(
はう
)
に
逃
(
に
)
げ
込
(
こ
)
まうかと
思
(
おも
)
ひました。
其
(
そ
)
の
和尚
(
をしやう
)
の
可厭
(
いや
)
らしさに。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
胡粉
(
ごふん
)
に
分
(
わか
)
れた
水
(
みづ
)
の
影
(
かげ
)
は、
朱
(
しゆ
)
を
研
(
と
)
ぐ
藥研
(
やげん
)
に
水銀
(
すゐぎん
)
の
轉
(
まろ
)
ぶが
如
(
ごと
)
く、
衝
(
つ
)
と
流
(
なが
)
れて、すら/\と
絲
(
いと
)
を
曳
(
ひ
)
くのであつた。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
すぐに
連
(
つ
)
れられて
參
(
まゐ
)
つたんです。
生肝
(
いきぎも
)
を
藥研
(
やげん
)
でおろされる
方
(
はう
)
がまだしもと
思
(
おも
)
ひました、
其
(
そ
)
の
仙人
(
せんにん
)
に
連
(
つ
)
れられて——
何處
(
どこ
)
へ
行
(
い
)
くのかと
存
(
ぞん
)
じますと、
田圃道
(
たんぼみち
)
を、
私
(
わたし
)
を
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
たせて、
仙人
(
せんにん
)
が
後
(
あと
)
から。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
地獄
(
ぢごく
)
へ
飛
(
と
)
ぶやうに
辷
(
すべ
)
り
込
(
こ
)
むと、
青
(
あを
)
い
火鉢
(
ひばち
)
が
金色
(
きんいろ
)
に
光
(
ひか
)
つて、
座布團
(
ざぶとん
)
一枚
(
いちまい
)
、ありのまゝに、
萌黄
(
もえぎ
)
を
細
(
ほそ
)
く
覆輪
(
ふくりん
)
に
取
(
と
)
つて、
朱
(
しゆ
)
とも、
血
(
ち
)
とも、るつぼのたゞれた
如
(
ごと
)
くにとろけて、
燃拔
(
もえぬ
)
けた
中心
(
ちうしん
)
が、
藥研
(
やげん
)
に
窪
(
くぼ
)
んで
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
藥
部首:⾋
18画
研
常用漢字
小3
部首:⽯
9画
“藥研”で始まる語句
藥研堀