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素晴
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すばら
ふりがな文庫
“
素晴
(
すばら
)” の例文
羨
(
うらや
)
ましい、
素晴
(
すばら
)
しく幸福そうな眺めだった。涼しそうな緑の衝立の蔭。確かに
清冽
(
せいれつ
)
で豊かな水。なんとなく魅せられた感じであった。
城のある町にて
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
ブンと風をきり、五十
米
(
メエトル
)
も海にむかって、突き刺さって行く槍の
穂先
(
ほさ
)
きが、波に
墜
(
お
)
ちるとき、キラキラッと陽に
眩
(
くる
)
めくのが、
素晴
(
すばら
)
しい。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
確
(
たし
)
かに、これは
大抵
(
たいてい
)
の
子供
(
こども
)
が
菓子
(
くわし
)
を
食
(
た
)
べる
時
(
とき
)
に
起
(
おこ
)
ることだが、
愛
(
あい
)
ちやんは
何
(
なに
)
か
素晴
(
すばら
)
しいことが
起
(
おこ
)
るのをばかり
望
(
のぞ
)
んで
居
(
ゐ
)
て、
通常
(
あたりまへ
)
の
道
(
みち
)
で
進
(
すゝ
)
んで
行
(
ゆ
)
くのは
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
或
(
あるひ
)
は
其頃
(
そのころ
)
の
威勢
(
めをひ
)
は
素晴
(
すばら
)
しきものにて、いまの
華族
(
くわぞく
)
何
(
なん
)
として
足下
(
あしもと
)
へも
依
(
よ
)
らるゝ
物
(
もの
)
でなしと、
口
(
くち
)
濘
(
すべ
)
らして
遽
(
あわたゞ
)
しく
唇
(
くちびる
)
かむもをかし、
夫
(
それ
)
に
比
(
くら
)
べて
今
(
いま
)
の
活計
(
くらし
)
は、
火
(
ひ
)
の
消
(
きえ
)
しも
同
(
おな
)
じことなり
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
テイルデンは指を切つてから、
却
(
かへ
)
つて
素晴
(
すばら
)
らしい当りを見せる様になつた。なぜ指を切つてからの方が、以前よりうまくなつたかと云ふに、一つは彼の気が緊張してゐるからだ。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
五
段
(
だん
)
菅忠雄
(
すがたゞを
)
などといふ
所
(
ところ
)
、そして、そんな
風
(
ふう
)
に
書
(
か
)
き
並
(
なら
)
べてみると、
素晴
(
すばら
)
しい
名人試合
(
めいじんしあひ
)
ばかりやつてゐるやうだが、
時
(
とき
)
に
手
(
て
)
に
汗
(
あせ
)
を
握
(
にぎ
)
るやうな
亂牌振
(
らんパイぶり
)
も
見
(
み
)
られゝば、
颯爽
(
さつさう
)
たる
一人拂
(
ひとりばら
)
ひ
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
そして絵だの
彫刻
(
ちょうこく
)
だの建築だのと違って、とにかく、生きものという生命を材料にして、
恍惚
(
こうこつ
)
とした
美麗
(
びれい
)
な創造を水の中へ生み出そうとする事はいかに
素晴
(
すばら
)
しい芸術的な神技であろう
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
この
素晴
(
すばら
)
しい結論と共に、ブロクルハースト氏はフロック型の外套の一番上のボタンを合せ、立ち上つた家族へ何か小聲で云ひ、テムプル先生に
會釋
(
ゑしやく
)
して、さうして、この
偉
(
えら
)
い人々は
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
明治座は橋にむかった角で、芝居茶屋は右手に並んでやまと、はりまやと五、六軒、通りをへだてた横に日野屋さぬきや六、七軒、楽屋口うらに中村屋が一軒、みんな大間口の
素晴
(
すばら
)
しい店だった。
旧聞日本橋:19 明治座今昔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
青物もやはり奥へゆけばゆくほど
堆
(
うず
)
高く積まれている。——実際あそこの
人参葉
(
にんじんば
)
の美しさなどは
素晴
(
すばら
)
しかった。それから水に
漬
(
つ
)
けてある豆だとか
慈姑
(
くわい
)
だとか。
檸檬
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
これは、何と云ふ
素晴
(
すばら
)
しい親切さだらう! 私は大膽になつて、質問した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
所
(
ところ
)
が、
何
(
なん
)
でも
久米正雄夫人
(
くめまさをふじん
)
自身
(
じしん
)
の
懷姙中
(
くわいにんちう
)
の
運勢
(
うんせい
)
の
素晴
(
すばら
)
しかつたことは
今
(
いま
)
でも
鎌倉猛者連
(
かまくらもされん
)
の
語
(
かた
)
り
草
(
ぐさ
)
になつてゐるくらゐださうだが、
懷
(
ふところ
)
に
入
(
はい
)
つてふとるといふ
八卦
(
はつけ
)
でもあらうか?
少少
(
せうせう
)
うがち
過
(
す
)
ぎてゐて
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
みんな
天鵞絨
(
びろうど
)
や絹や毛皮にくるまつた
素晴
(
すばら
)
しい
裝
(
なり
)
をしてゐるのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
晴
常用漢字
小2
部首:⽇
12画
“素晴”で始まる語句
素晴らしいです