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申上
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まうしあ
小父さんの帰りはとつかはと馬車に乗りて
喰はねばならぬ
我宿の三
膳の
冷飯に急ぎ
申候。
今や
則ち
如何前便申上げ
候通り、
椽端の
日向ぼつこに
候。
えゝ
一席申上げます、
明治の
地獄も新作と
申す
程の事でもなく、
円朝が
先達て
箱根に
逗留中、
宗蓮寺で
地獄極楽の
絵を見まして、それから
案じ
附きましたお
短かい
落語でございますが
番甲
申上げまする、こゝにパリス
樣が
殺されて
居させられます、またロミオにも、また
其以前に
死去りました
筈のヂュリエットにも、
體温のあるまゝ、
新しく
殺されてをられまする。
此事は
旦那樣にも
奧樣にも
毎度か
申上げて、
何卒今夜の
御出帆丈けは
御見合せ
下さいと
御願ひ
申したのですが、
御兩方共たゞ
笑つて「
亞尼や
其樣に
心配するには
及ばないよ。」と
仰せあるばかり
処が
当今では
皆門弟等や、
孫弟子共が
面白をかしく
種々に、
色取を
附けてお話を
致しますから
其方が
却てお
面白い事でげすが、
円朝の
申上げまするのは
唯実地に見ました事を
飾りなく
へい/\もう
姓名を
申すのは、お
恥かしうて
申せませぬが、
斯様に
御親切に
上へ
上げて、
御飯まで
下さる
貴方様のことでございますから、
隠さず
申上げますが、
私は
芝片門前に
居りました
と
申上げると、
国王真赤になつて
怒り、王