“渺茫:べうばう” の例文
“渺茫:べうばう”を含む作品の著者(上位)作品数
泉鏡太郎3
泉鏡花3
加能作次郎1
木下尚江1
芥川竜之介1
“渺茫:べうばう”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学14.3%
技術・工学 > 金属工学・鉱山工学 > 採鉱 選鉱11.1%
社会科学 > 社会 > 社会病理8.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
渺茫べうばうたる海洋は夏霞が淡く棚曳いたといふ程ではないがいくらかどんよりとして唯一抹である。
炭焼のむすめ (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
遊人の舟は相ふくみて洞窟より出で、我等は前に渺茫べうばうたる大海を望み、しりへ琅玕洞らうかんどうの石門の漸くほそりゆくを見たり。
我室の窓より見れば、烟波渺茫べうばうとして、遠きシチリアのあたりまで只だ一目に見渡さる。
斯くの如く、僕の前途ははるかに渺茫べうばうたるものであり、大いに将来有望である。
風変りな作品に就いて (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
若草わかくさながら廣野ひろの一面いちめん渺茫べうばうとしてはてしなく、かすみけてしろ/″\と天中そらつきはさしのぼつたが
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かうして夕日が渺茫べうばうたる日本海に沈む時分、村から一里手前のA町に着いた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
渺茫べうばうとして田園の不毛に帰したるあり。
鉱毒飛沫 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
渺茫べうばうたる海面にふかが列を為してあらはれたかと思つたのは三マイル先の埠頭から二挺を一人で前向まへむきに押して漕ぐ馬来マレイ人の小舟サンパンの縦列で、彼等は見るうちにわが船を取囲んで仕舞しまつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
旅馴たびなれた野宿のじゆく覺悟かくごで、かすか黒雲くろくもごとひくやま四方しはうつゝんだ、はひのやうな渺茫べうばうたる荒野あらのあしにまかせて辿たどること二里にりばかり。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ふね下流かりうちると、暮雲ぼうんきしめて水天一色すゐてんいつしよく江波かうは渺茫べうばうとほあしなびけば、戀々れん/\としてさぎたゝずみ、ちかなみうごけば、アヽすゞきか? をどつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)