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最
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もう
ふりがな文庫
“
最
(
もう
)” の例文
「それはあなたの方がよく分っていらっしゃるはずですがね。私はただ
最
(
もう
)
少し先まで
御出
(
おで
)
なさい、そのほうが御為だからと申し上げるまでです」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
切て
駈付
(
かけつけ
)
來り兩人にて又々
彼方此方
(
かなたこなた
)
と尋ね廻り地内の鎭守稻荷堂或ひは
薪部屋
(
まきべや
)
物置等
(
ものおきとう
)
殘
(
のこ
)
らず
搜
(
さが
)
しけれ共
影
(
かげ
)
だに見えざれば掃部は
不審
(
いぶかり
)
最
(
もう
)
此上は和尚を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
君等の耳には
最
(
もう
)
、トックの昔に這入っている事と思っていたんだが……秘密にすべく余りに事件が大き過ぎるからね。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
わたくしは上陸したその瞬間から唯物珍らしいというよりも、何やら
最
(
もう
)
少し深刻な感激に打たれていたのであった。
十九の秋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
最
(
もう
)
一度
盲戸
(
めくらど
)
を今度は力一杯に推して見た、未だ盲戸は仲々開かぬに、怪しい姿はソロソロと寝台を下り、余の傍へ寄って来るが併し足音のする所を見ると幽霊では無さ相だ
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
縫「これで
先方
(
むこう
)
じゃア
最
(
もう
)
少し
値売
(
ねうり
)
をしたいように申して居りますが、此の書付でと申すので」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其頃
(
そのころ
)
は
着手
(
きて
)
の無いインパネスの
最
(
もう
)
一倍
(
いちばい
)
袖
(
そで
)
の
短
(
みじか
)
いのを
被
(
き
)
て雑誌を持つて
廻
(
まわ
)
る、
私
(
わたし
)
は
又
(
また
)
紫
(
むらさき
)
ヅボンと
云
(
いは
)
れて、
柳原
(
やなぎはら
)
仕入
(
しいれ
)
の
染返
(
そめかへし
)
の
紺
(
こん
)
ヘルだから、
日常
(
ひなた
)
に出ると
紫色
(
むらさきいろ
)
に見える
奴
(
やつ
)
を
穿
(
は
)
いて
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と二
行
(
ぎやう
)
に
最
(
もう
)
一
度
(
ど
)
読
(
よ
)
みながら、つひ、
銀
(
ぎん
)
の
鍋
(
なべ
)
を
片袖
(
かたそで
)
で
覆
(
おほ
)
ふて
入
(
はい
)
つた。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此方は
増々
(
ます/\
)
聲ふるはせ
最
(
もう
)
此上
(
このうへ
)
は爭ふより今に
夫
(
をつと
)
が歸りなば
直樣
(
すぐさま
)
分る事柄なり金の出所は市之丞より受取たるに
相違
(
さうゐ
)
なしと終には互に
大音
(
だいおん
)
揚
(
あげ
)
云爭
(
いひあらそ
)
ひて居たりけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あなた、恐入りますが、もう少々
最
(
もう
)
一
(
ひと
)
ツ先きの釣革に願います。込み合いますから御懐中物を御用心。動きます。ただ今お乗り換えの方は切符を拝見致します。
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
自分は、自分にもっと不親切にして構わないから、兄の方には
最
(
もう
)
少し優しくしてくれろと、頼むつもりで嫂の眼を見た時、また急に自分の
甘
(
あま
)
いのに気がついた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
次に又
最
(
もう
)
一本同じ位の毛をお抜なさい、イエナニ何本も抜には及びません唯二本で試験の出来る事ですから
僅
(
わずか
)
に
最
(
もう
)
一本です、
爾々
(
そう/\
)
、今度は其毛を前の毛とは
反対
(
あべこべ
)
に根を左り向け末を右向て
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
見て
打驚
(
うちおど
)
ろきて居たる時にお
專
(
せん
)
は
穩當
(
しとやか
)
に昌次郎に向ひ昨日
一寸
(
ちよつと
)
御目に
掛
(
かゝ
)
り金子百五十兩御渡し申せし彌太八樣
最
(
もう
)
私しか
參
(
まゐ
)
りし上は
爭
(
あらそ
)
ひ給ふも
益
(
えき
)
なきこと早々金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
良人や男連には眼も呉れず
饒舌
(
しやべ
)
つて居る人の妻を見ても、よしや、
最
(
もう
)
少し極端な例に接しても、私は寧ろ喜びます、少くとも彼等は楽しんで居る、遊んで居る、幸福である。
一月一日
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
日本人に生れたからには
最
(
もう
)
一度あの富士山を子供の時のやうな心持で
神々
(
かう/″\
)
しく打仰いで見たいと思ひながらそれが最う不可能になつてしまつたのかと思ふと情ない氣がしてならなかつたのである。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“最”の解説
路最(ろさい)は、衛氏朝鮮の国家運営にあたった4人の合議メンバー(朝鮮相路人、朝鮮相韓陰、尼谿相参、将軍王唊)の1人である路人の子。
(出典:Wikipedia)
最
常用漢字
小4
部首:⽈
12画
“最”を含む語句
最初
最後
最中
最先
最終
最惜
最前
最上
最愛
最早
最近
最高
眞最中
最期
最少
最大
最上川
最一
最低
最合
...