教訓けうくん)” の例文
伸一先生しんいちせんせい柔和にうわにして毅然きぜんたる人物じんぶつは、これ教訓けうくん兒童こどもこゝろむにてきしてたのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
乳母 はれま、結構けっこうなお教訓けうくんぢゃ、すがら此處こゝ居殘ゐのこっても、聽聞ちゃうもんがしたいわいの。てもま、學問がくもんきついものぢゃな! 殿とのさん、貴方こなたさしますことをひいさまにまうしましょ。
取せ私し事は翌朝よくてう岡山の城下を出立しゆつたつ致せしに城下外れの松原にて友次郎樣の親公佐太夫樣にはしなく御目にかゝ斯樣々々かやう/\おほせ有しと友次郎へ教訓けうくんの言葉とお花へおくる二百兩の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此書これ有名いうめいなレウィス、キァロルとひとふでつた『アリス、アドヴェンチュアス、イン、ワンダーランド』をやくしたものです。邪氣あどけなき一少女せうぢよ夢物語ゆめものがたり滑稽こつけいうちおのづか教訓けうくんあり。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
これ教訓けうくんではない、事實じじつであると、本文ほんぶん添書そへがきがあるのである。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鬱々ふさいたのはかんがへてたのです。かれ老人らうじん最後さいご教訓けうくん暫時しばらくわすれることが出來できないので、をがまれるほどうつくしいことるにはなにたらからうと一心いつしんかんがへたのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
父と思ひ大切たいせつにせよかならず何事も同人の意にそむことなかれと能々よく/\教訓けうくんして五十三歳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『あァ、おまへね!よくおぼえておで、これは、おまへ惡性あくしやううしてもなほすことが出來できないとい一つの教訓けうくんだから!』『なんですッて阿母おかアさん!』とそのわかかにおこつてみつくやうにひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
大島老人おほしまらうじん病床びやうしやうして、最後さいご教訓けうくんかれもとめとき老人らうじんしづかに
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)