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引上
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ひきあげ
ふりがな文庫
“
引上
(
ひきあげ
)” の例文
村人が、男を
引上
(
ひきあげ
)
に行った時、草の繁っている蔭に、手足を縮めて、丸くなって、溺れている男を見た。顔は青白く、短かい髭が顎に生えている。
僧
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
聞
(
きゝ
)
母子諸共
(
おやこもろとも
)
先番屋へ
引上
(
ひきあげ
)
勘兵衞が後家の家主を
呼
(
よび
)
段々
(
だん/\
)
掛合
(
かけあひ
)
の上屆に及びしかば
檢使
(
けんし
)
出張
(
しゆつちやう
)
にて勘兵衞
後家
(
ごけ
)
并
(
ならび
)
に太七が
口書
(
くちがき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ところが幸いな事に、台湾に行っていたお婆さんの息子が突然本店詰になって
引上
(
ひきあげ
)
て来る事になった。
果樹
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
、
野
(
の
)
の
果
(
はて
)
を
引上
(
ひきあげ
)
る
雲
(
くも
)
も
此方
(
こなた
)
をさして
畳
(
たゝ
)
まつて
来
(
く
)
るやうで、
老爺
(
ぢゞい
)
と
差向
(
さしむか
)
つた
中空
(
なかぞら
)
は
厚
(
あつ
)
さが
増
(
ま
)
す。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして心の内には自分が兼て排斥した
枯寂
(
こじやく
)
の
空
(
くう
)
を感じてゐた。昼八つ
時
(
どき
)
に平八郎は
引上
(
ひきあげ
)
の太鼓を打たせた。それを聞いて寄り集まつたのはやう/\百五十人
許
(
ばか
)
りであつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
燈火
(
ともしび
)
の
下
(
もと
)
に
書物
(
しよもつ
)
を
開
(
ひ
)
らき、
膝
(
ひざ
)
に
抱
(
いだ
)
きて
畫
(
ゑ
)
を
見
(
み
)
せ、これは
何時何時
(
いつ/\
)
の
昔
(
むか
)
し
何處
(
どこ
)
の
國
(
くに
)
に、
甚樣
(
じんさま
)
のやうな
剛
(
つよ
)
き
人
(
ひと
)
ありて、
其時代
(
そのとき
)
の
帝
(
みかど
)
に
背
(
そむ
)
きし
賊
(
ぞく
)
を
討
(
う
)
ち、
大功
(
たいこう
)
をなして
此畫
(
このゑ
)
は
引上
(
ひきあげ
)
の
處
(
ところ
)
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お前は、すぐロケット隊全部に
引上
(
ひきあげ
)
を命じなさい
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
お
許
(
ゆるし
)
下さい。そしてお傍へお
引上
(
ひきあげ
)
なさる9360
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
させ
然
(
さら
)
ばとて西濱の港より
友綱
(
ともつな
)
を
解
(
とき
)
順風
(
じゆんぷう
)
に
眞帆
(
まほ
)
十分に
引上
(
ひきあげ
)
走らせけるにぞ矢を
射
(
い
)
る如く早くも中國四國の
内海
(
ないかい
)
を
打過
(
うちす
)
ぎ晝夜の
差別
(
さべつ
)
なく
走
(
はしり
)
て
晦日
(
みそか
)
の夜の
亥
(
ゐ
)
の
刻
(
こく
)
頃
(
ごろ
)
とは成れり
船頭
(
せんどう
)
杢右衞門は
漸
(
やうや
)
く
日和
(
ひより
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出