“ひきあげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引上61.5%
引揚38.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが幸いな事に、台湾に行っていたお婆さんの息子が突然本店詰になって引上ひきあげて来る事になった。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
うへはて引上ひきあげくも此方こなたをさしてたゝまつてるやうで、老爺ぢゞい差向さしむかつた中空なかぞらあつさがす。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その手は女の心の臓を握るには少し頑丈過ぎる程ふとつてゐた。「それから、あくる朝起きぬけに義士の引揚ひきあげを見て、大石を痛罵する所がおまつしやろ、那処あすこつてみたうおまんね。」
火事場より引揚ひきあげがけたゞちに上野町の名主佐久間某のかた立寄たちよられ文右衞門の女房お政を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)