こんな遅い時刻でさえも、中天にただ一つ、つけっ放しになっている蒼いランプは、すんなりした女の姿を、妖精のように見せていた。
そのとき、ふと見ると、塔のてっぺんの小窓のところに、赤いとんがり帽子をかぶった、小さな教会の妖精が立っていました。
そうでなければあの魔物じみた夕桜の妖精が現れたのだ、………と、そんな風に、内心自分の視覚の世界を否定しようとするものがあって
私にはただなんとなくそれがおとぎ話にあるようなさびしい山中の妖精の舞踊を思い出させた。そしてその時なぜだか感傷的な気分を誘われた。
“妖精”の意味
“妖精”の解説
妖精(ようせい、en: fairy、faery、fr: fée)は、神話や伝説に登場する超自然的な存在、人間と神の中間的な存在の総称。人とも神とも違う性格と行動は、しばしば気まぐれと形容される。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)