“女偊”の読み方と例文
読み方割合
じょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女偊じょう氏は一見きわめて平凡な仙人せんにんで、むしろ迂愚うぐとさえ見えた。悟浄が来ても別にかれを使うでもなく、教えるでもなかった。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
そういうことに気がつきだしたころ、行く手の水が赤黒く濁ってきて、かれは目指す女偊じょう氏のもとに着いた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
……今の夢の中の菩薩ぼさつの言葉だって、考えてみりゃ、女偊じょう氏や虯髯鮎子きゅうぜんねんしの言葉と、ちっとも違ってやしないんだが、今夜はひどく身にこたえるのは、どうも変だぞ。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)