“ようせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妖精55.8%
要請13.5%
雍正11.5%
妖星7.7%
養成5.8%
夭逝1.9%
妖凄1.9%
颺菁1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとき、ふと見ると、塔のてっぺんの小窓のところに、赤いとんがり帽子をかぶった、小さな教会の妖精ようせいが立っていました。
よほど変わった青年でないかぎり、国家の要請ようせいのまえには恋愛などは何でもないといった態度をとるんです。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
しん朝もその国初の康煕こうき雍正ようせい乾隆けんりゅうの百三十余年間はめざましい文運隆昌の時代で、嘉慶かけいに至って漸く衰えはじめました。
ただの夢ではない。糢糊もこたる夢の大いなるうちに、さんたる一点の妖星ようせいが、死ぬるまで我を見よと、紫色の、まゆ近くせまるのである。女は紫色の着物を着ている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
このはなし何事なにごと分明ぶんめいになつた。それにけても濱島武文はまじまたけぶみむかしながら壯快おもしろ氣象きしやうだ、たゞ一人ひとり帝國ていこく軍人ぐんじん養成ようせいせんがめに恩愛おんあいきづな斷切たちきつて、本國ほんごくおくつてやるとは隨分ずゐぶんおもつたことだ。
夭逝ようせいした天才の仕事には何処か寂しいエゴイズムがひらめいているものだ。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ただ葉子がどうしても弁護のできないのはますます目立って来た固い下顎したあごの輪郭だった。しかしとにもかくにも肉情の興奮の結果が顔に妖凄ようせいな精神美を付け加えているのは不思議だった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
麗服颺菁ようせい眳藐流眄べいびょうりゅうべん、一顧傾城けいせいとあるを、山岡明阿の『類聚名物考』一七六に引いて、邪視をナガシメと訓じあるを見あてた。