“わかじに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夭死40.7%
夭折29.6%
若死18.5%
夭逝3.7%
早世3.7%
早死3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人の女の子を残して急病で夭死わかじにし、彼女の身辺に何か寂しい影が差し、生きる気持が崩折くずおれがちであった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それはお前さんがわしを知らないから、そう云うのだ、私は三代前からの邸にいるよ、彼の邸は何時も病人だらけで、先代二人は夭折わかじにしている、おまえさんは譜代でないから
貧乏神物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
二十年位で若死わかじにを致したものと思って見ましたの。(画家頭を振る。)幸福の真最中まっさいちゅうに死んだのでございますわ。美しい死でございましょう。
武大ぶださんも飛んだ夭逝わかじにだったけれど、天子にも死ありとか、やまいではあきらめるしか仕方がない。さあさあ、お線香の一つも上げておやり。誰の供養よりは、さぞ兄さんもよろこぶだろうよ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうかな、お前さんは、二十歳はたちを過ぎないで、早世わかじにをするよ」
北斗と南斗星 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「俺の生母はゝのやうに早死わかじにしても憫然かあいさうだが、また比のおふくろのやうになツても氣の毒だ。」とムラムラと同情の念が湧いた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)