筋向うの屋敷内に高くそびえている大銀杏の葉の時どき落ちる音が寂しくきこえるばかりで、夜露のおりたらしい往来には人の足音も響かなかった。
その金ピカの奴が、向うの大銀杏の根元の空ろの中へ這入って行くのを見た。賊はそこから大仏の真下まで十間程トンネルを掘りさえすればよかったのだ。
“大銀杏”の解説
大銀杏(おおいちょう)とは、大相撲の十両(十枚目)以上の力士(関取)が結うことができる髪形である。髷(まげ)の先端が大きなイチョウの葉に似ていることからこの名がある。
(出典:Wikipedia)
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