大層たいさう)” の例文
わたし、「ちひさな蜜蜂みつばち」の唱歌しようつてたの、けど、みんちがつてたのよ!』とあいちやんは大層たいさうかなしげなこゑこたへました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
平常へいぜいいたいむすめかほずにまする、れをばなん馬鹿々々ばか/\しいおやなしでもひろつてつたやうに大層たいさうらしい、もの出來できるの出來できぬのと其樣そんくちけたもの
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ハテ岩崎弥之助君いはさきやのすけくんです、なんだつて日本銀行総裁にほんぎんかうさうさいといふのだからきんばかりもくらゐあがるか大層たいさうな事です、アノ御方おかたやりでもいて立つた姿は、毘沙門天びしやもんてんさうもあります
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
『おで、そんなら!』と女王樣ぢよわうさま聲高こわだかまをされました。あいちやんは其行列そのぎやうれつくははつたものゝ、これからうすることかと大層たいさう怪訝けゞんがつてました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
へえゝ成程なるほど、十八けんめんとは聞いてゐましたが、立派りつぱなもんですな。近「さ段々だん/″\のぼるんだ。梅「へえなんだかうも滅茶めちやでげすな……おゝ/\大層たいさう絵双紙ゑざうしあがつてゐますな。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
喧嘩けんくわではい、とて流石さすがひかねてくちつぐめば、でもおまへ大層たいさうらしく飛込とびこんだかられは一喧嘩けんくわかとおもつた、だけれどしようさん今夜こんやはじまらなければれから喧嘩けんくわおこりッこはいね
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)