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四方八方
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よもやま
ふりがな文庫
“
四方八方
(
よもやま
)” の例文
綺麗
(
きれい
)
に
作
(
つく
)
つて
湯
(
ゆ
)
から
帰
(
かへ
)
ると、
妻
(
つま
)
は
不図
(
ふと
)
茶道具
(
ちやだうぐ
)
ともなかとを
私
(
わたし
)
の
傍
(
そば
)
へ
運
(
はこ
)
んで、
例
(
れい
)
の
嫻
(
しとや
)
かに、
落着
(
おちつ
)
いた
風
(
ふう
)
で、
茶
(
ちや
)
など
淹
(
い
)
れて、
四方八方
(
よもやま
)
の
話
(
はなし
)
を
始
(
はじ
)
める。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
平次は用意の
束脩
(
そくしゅう
)
を二人分、お盆を借りて差出し、その日は
四方八方
(
よもやま
)
の話だけで帰りました。戸口を出るともう
銭形平次捕物控:096 忍術指南
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一文貰ひに乞食が来ても甲張り声に酷く謝絶りなどしけるが、或日源太が
不在
(
るす
)
のところへ心易き医者道益といふ饒舌坊主遊びに来りて、
四方八方
(
よもやま
)
の話の末
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
薦
(
すゝむ
)
る物から親子ともに
下戸
(
げこ
)
なればとて手にだも
觸
(
ふれ
)
ず
詮方
(
せんかた
)
なければ
一個
(
ひとり
)
にて傾けながら
四方八方
(
よもやま
)
の
話
(
はなし
)
の中に
容子
(
ようす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
或
(
あ
)
るとき使節がアムストルダムに
行
(
いっ
)
て地方の紳士紳商に面会、
四方八方
(
よもやま
)
の話の
序
(
ついで
)
に、使節の
問
(
とい
)
に
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
こう考えると、この親方もなかなか
画
(
え
)
にも、詩にもなる男だから、とうに帰るべきところを、わざと
尻
(
しり
)
を
据
(
す
)
えて
四方八方
(
よもやま
)
の話をしていた。ところへ
暖簾
(
のれん
)
を
滑
(
すべ
)
って小さな坊主頭が
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
かくてこの日の裁判も終ったので、裁判官は一同休憩室に入って、
四方八方
(
よもやま
)
の話に
耽
(
ふけ
)
った。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
心
(
こころ
)
の
昂奮
(
たかぶり
)
が一
応
(
おう
)
鎮
(
しず
)
まってから、
私達
(
わたくしたち
)
の
間
(
あいだ
)
には
四方八方
(
よもやま
)
の
物語
(
ものがたり
)
が
一
(
ひと
)
しきりはずみました。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その時にお八代さんは唯一人でお
霊屋
(
たまや
)
の掃除をされる
序
(
ついで
)
に、この方丈に立ち寄られて、茶を飲まれましたが、
四方八方
(
よもやま
)
のお話の序に……まだちっと早いようじゃけれど、来年の春
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
始めは何気ない
四方八方
(
よもやま
)
のお話を遊ばしていらしたのですが、軈て印度で飼い馴らしたという恐しい毒のある黒蛇の籠を出してお見せになり、これを放すと直ぐ人の首筋に噛みつくの
蛇性の執念
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
そのあとで茶を
点
(
い
)
れて
四方八方
(
よもやま
)
の話から、幽霊の
有無
(
ありなし
)
の話をしましたが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仕つりぬ
只今
(
たゞいま
)
藥研
(
やげん
)
に掛ます
間
(
あひだ
)
霎時
(
しばらく
)
お待ち下されと云つゝ夫を和吉に
遞與
(
わたし
)
製造
(
せいざう
)
方へ廻させしは多少を
論
(
ろん
)
ぜぬ
商個
(
あきうど
)
の是ぞ實に
招牌
(
かんばん
)
なる
可
(
べ
)
し
偖
(
さて
)
細末
(
さいまつ
)
の出來る間と元益に
四方八方
(
よもやま
)
の話しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ある日源太が
不在
(
るす
)
のところへ心易き医者
道益
(
どうえき
)
という
饒舌
(
おしゃべり
)
坊主遊びに来たりて、
四方八方
(
よもやま
)
の話の末、ある人に連れられてこのあいだ蓬莱屋へまいりましたが、お伝という女からききました一分始終
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
せぬかと申に彼町人は得たり
賢
(
かしこ
)
しと夫は有難し
直樣
(
すぐさま
)
御間
(
おあひ
)
仕つらんと是より後藤の
側
(
そば
)
へ
寄
(
より
)
献
(
さし
)
つ
酬
(
さゝれ
)
つ
飮合
(
のみあひ
)
いが其好む所に
辟
(
へき
)
すとの如く後藤半四郎は自分が
酒好
(
さけずき
)
故
(
ゆゑ
)
終
(
つひ
)
に此男と合口となりて忽ち互ひに
打解
(
うちとけ
)
つゝ
四方八方
(
よもやま
)
の物語りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
四
常用漢字
小1
部首:⼞
5画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“四方八”で始まる語句
四方八面