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処置
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しょち
ふりがな文庫
“
処置
(
しょち
)” の例文
旧字:
處置
これ程までに力を入れてくれる君に、不首尾な結果を告げるのは、何とも心苦しいかぎりだが、さりとて、包んでもおけない京極家の
不埒
(
ふらち
)
な
処置
(
しょち
)
。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
政府より売出すにはやはり
法定
(
ほうてい
)
の価格に
由
(
よ
)
るの外なくしてみすみす大損を招かざるを得ざるより、その
処置
(
しょち
)
につき
勘考中
(
かんこうちゅう
)
、カションこれを聞き込み
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
神様
(
かみさま
)
も
斯
(
こ
)
んなききわけのない
私
(
わたくし
)
の
処置
(
しょち
)
にはほとほとお
手
(
て
)
を
焼
(
や
)
かれたらしく、いろいろと
手
(
て
)
をかえ、
品
(
しな
)
をかえて
御指導
(
ごしどう
)
の
労
(
ろう
)
を
執
(
と
)
ってくださいましたが
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
主人
(
しゅじん
)
は
考
(
かんが
)
えこんでいました。バケツに
水
(
みず
)
を
入
(
い
)
れなければならない。おとしの
入
(
はい
)
る
大
(
おお
)
きなバケツでなくてはならぬ。それから、
死
(
し
)
んだねずみの
処置
(
しょち
)
もしなければならぬ。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
娘の言うところによると、あまりのことに見かねて
即刻
(
そっこく
)
帰宅の手続をして来た。だが、
当局
(
とうきょく
)
は、非常に反対の様子を示したとのことである。私は直感的にその
処置
(
しょち
)
を賞めるの外はなかった。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
▼ もっと見る
「それを使えば、敵側は全く
処置
(
しょち
)
なしという
凄
(
すご
)
いものを御提供願いたい。そのお礼の一つとして、博士をアラスカへ御案内したいですな。エスキモーの燻製など、天下の珍味でございますよ」
共軛回転弾:――金博士シリーズ・11――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それが一番の御
処置
(
しょち
)
でござります。では、わたくしめは琴二郎様のほうを受け持って、
専心
(
せんしん
)
に眼を光らせますでござりますから、伊豆伍と筆屋のほうは、何分ともにどうぞよろしくおとり扱いを
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
彼女等の感覚によって
大過
(
たいか
)
なく日常を
処置
(
しょち
)
しているようである。
異性に対する感覚を洗練せよ
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
とゴルドンが、次郎の
機敏
(
きびん
)
の
処置
(
しょち
)
を感謝した。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
さすが、
甲州流
(
こうしゅうりゅう
)
の
軍学家
(
ぐんがっか
)
、
智謀
(
ちぼう
)
のたけた
民部
(
みんぶ
)
といえども、この
急迫
(
きゅうはく
)
な
処置
(
しょち
)
には、ほとんど
困惑
(
こんわく
)
したらしく、
憂悶
(
ゆうもん
)
の色がそのおもてを
暗
(
くら
)
くしている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
真実
(
しんじつ
)
外国干渉の
患
(
うれい
)
あるを恐れてかかる
処置
(
しょち
)
に及びたりとすれば、
独
(
ひと
)
り
自
(
みず
)
から
架空
(
かくう
)
の
想像
(
そうぞう
)
を
逞
(
たくまし
)
うしてこれがために
無益
(
むえき
)
の
挙動
(
きょどう
)
を演じたるものというの外なけれども
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
神
(
かみ
)
として
最
(
もっと
)
も
戒
(
いまし
)
むべきは
怠慢
(
たいまん
)
の
仕打
(
しうち
)
、
同時
(
どうじ
)
に
最
(
もっと
)
も
慎
(
つつし
)
むべきは
偏頗不正
(
へんばふせい
)
の
処置
(
しょち
)
である。
怠慢
(
たいまん
)
に
流
(
なが
)
るる
時
(
とき
)
はしばしば
大事
(
だいじ
)
をあやまり、
不正
(
ふせい
)
に
流
(
なが
)
るる
時
(
とき
)
はややもすれば
神律
(
しんりつ
)
を
紊
(
みだ
)
す。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
刑事は私の
処置
(
しょち
)
をどうしたものかと
躊
(
ためら
)
った。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
(
因果
(
いんが
)
は
巡
(
めぐ
)
る)……と、おかしくもなってくるし、(これは、苦手)と、時々、信雄の人の好さから来る
無恥
(
むち
)
と無反応に、
処置
(
しょち
)
のない
惧
(
おそ
)
れも感じさせられた。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かれは
双方
(
そうほう
)
の
板挟
(
いたばさ
)
みとなって、この
場合
(
ばあい
)
をどう
処置
(
しょち
)
していいのか、ほとんど、とうわくしてしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうか、
野武士
(
のぶし
)
でも、なかなか
作法
(
さほう
)
を
心得
(
こころえ
)
ている。そちの
家
(
うち
)
に
食客
(
しょっかく
)
しているあいだ、じゅうぶんにいたわってとらせろ。そのうちに、なにか、
適宜
(
てきぎ
)
な
処置
(
しょち
)
をとってつかわす」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何の
御斟酌
(
ごしんしゃく
)
ですか。主君を殺した逆臣に組する弓矢は忠興にはありません。——妻の
処置
(
しょち
)
は、良人たるわたくしの胸でします。そして、信長公の御無念をはらさんとする何人とも力を協せて、光秀を
日本名婦伝:細川ガラシヤ夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
置
常用漢字
小4
部首:⽹
13画
“処置”で始まる語句
処置振