はく)” の例文
番目ばんめには露國文豪ろこくぶんがうトルストイはく傑作けつさく千古せんこゆき」とふのと、バンカラ喜劇きげき小辰こたつ大一座おほいちざふのが、赤地あかぢしろいてあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
平象山へいしょうざんの詩は、勝はくの所蔵に拠り、東遊稿は、高原淳次郎君の所蔵に拠る。稿中吉田大次郎とあるは、松陰初めの名なり。後「寅次郎」と改む。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
領主 その書面しょめんようわ。これへ。……して、夜番よばん呼起よびおこしたはく侍童こわらはとやらは何處どこる?……こりや、其方そち主人しゅじん此處このところへはなにしにわせたぞ?
そのうち、おばあさんは、病気びょうきになられたのです。ちょうどそのころ、ドイツから、ツェッペリンはくごうが、日本にっぽんんでくるといううわさがたっていました。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
「かしこなるは我がれるデウベンの城のぬしビュロオはくが一族なり。本部のこよひの宿はかの城と定まりたれば、君も人々に交りたまふたつきあらむ。」と言畢いいおわる時
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
先生は常州じやうしう、水戸の産なり、そのはくみ、そのちうえうす。先生せんせい夙夜しゆくや膝下しつかばい戦々兢々せんせんきようきようたり。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はくの遺稿は、もうだいぶん進んだかね、あれ程有った伯の政友同志は、皆伯をて去った中で、君達数人が、ほんとうに伯のことを思っていてくれたのは、実に感謝の他はない
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
山本はくの内閣が出来上り、それと同時に非常徴発令を発布はっぷして、東京および各地方から、食料品、飲料、薪炭しんたんその他の燃料、家屋、建築材料、薬品、衛生材料、船その他の運ぱん具、電線
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
エドウィンとモルカー、マーシアおよびノーザンブリアはくれにちかひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
これを聞いた将校たちは、たがいに顔を見合わせたのだった。いよいよ、恐ろしい怪物が、襲来しゅうらいしてくるのだった。飛行船といえば、ツェッペリンはく号を、帝都上空に仰いだことのある日本国民だった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これには牧野伸顕まきのしんけんはくの序文がついている。
島津斉彬公 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
マーチノー殿どの、同じく夫人おくがたおよ令孃方むずめごがた。アンセルムはくおなじくうつきしき令妹達いもとごがた。ヸトルーヸオー殿どの後室こうしつ
エドウィン、モルカー、マーシアおよびノーザンブリアはくみなしかりです——
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)