トップ
>
亡
>
なき
ふりがな文庫
“
亡
(
なき
)” の例文
なさざれば其方
夫
(
をつと
)
有ると思ふかや
夫
(
をつと
)
は
疾
(
はや
)
亡
(
なき
)
身
(
み
)
なり因て我に
隨
(
したが
)
ふべしと云ひければお梅は
不審
(
いぶかり
)
何故
(
なにゆゑ
)
夫
(
をつと
)
なしと云ひ給ふと
問
(
とふ
)
に粂之進は
微笑
(
ほゝゑみ
)
其方が夫喜八は火附盜賊を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いと哀れなることに聞きしを、
一六二
此の
亡
(
なき
)
人の心は昔の手児女が
一六三
をさなき心に
一六四
幾らをかまさりて悲しかりけんと、かたるかたる涙さしぐみてとどめかぬるぞ
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
それを
亡
(
なき
)
川上の直系の門人たちが妙な感情にとらわれて、貞奴の引退興行の相談をうけても引受けなかったり、建碑のことでも
楯
(
たて
)
を突きあっているのはあまり狭量ではあるまいか。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
主從
(
しゆうじう
)
の
間
(
あひだ
)
に
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
などゝの
御懸念
(
ごけねん
)
ある
筈
(
はず
)
なし、お
前
(
まへ
)
さまのおん
身
(
み
)
に
御病氣
(
ごびやうき
)
その
外
(
ほか
)
何事
(
なにごと
)
ありても、
夫
(
それ
)
はみな
小生
(
おのれ
)
が
罪
(
つみ
)
なり、
御兩親
(
ごりやうしん
)
さまのお
位牌
(
ゐはい
)
さては
小生
(
おのれ
)
が
亡
(
なき
)
兩親
(
おや
)
に
對
(
たい
)
して
雪三
(
せつざう
)
何
(
なん
)
の
申譯
(
まうしわけ
)
なければ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しかも窮苦
極
(
きわま
)
りなきに際して家を教えられたのであるから、事は小なりといえども梓は
大
(
おおい
)
なる恩人のごとくに感じた。感ずるあまり、梓は
亡
(
なき
)
母が仮に姿を
現
(
あらわ
)
して自分を救ったのであろうと思った。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
某この年頃諸所を巡りて、
数多
(
あまた
)
の犬と
噬
(
か
)
み合ひたれども、一匹だにわが牙に立つものなく、いと
本意
(
ほい
)
なく思ひゐしに。今日
不意
(
ゆくりな
)
く御身に
出逢
(
であい
)
て、かく頼もしき
伴侶
(
とも
)
を得ること、
実
(
まこと
)
に
亡
(
なき
)
父の
紹介
(
ひきあわせ
)
ならん。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
亡
(
なき
)
母
(
はゝ
)
は
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
興
(
おこ
)
し
亡
(
なき
)
親達
(
おやたち
)
へ
聊
(
いさゝ
)
か
孝養
(
かうやう
)
に
備
(
そな
)
へんと出立なす
折柄
(
をりから
)
輕井澤
(
かるゐざは
)
の
邊
(
へん
)
より彼の
曲者
(
くせもの
)
と連れに成り
道中
(
みちすが
)
ら彼の
振舞
(
ふるまひ
)
に心をつけるに
唯者
(
たゞもの
)
ならず江戸より付き來りし樣子なり今日も彼者
度々
(
たび/\
)
手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
亡
(
なき
)
父
(
ちゝ
)
は
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
亡
(
なき
)
者にせんと存じ惣内夫婦の者の衣類を死人へ
着替
(
きせかへ
)
惣内お里兩人が影を
隱
(
かく
)
させ其日
法會
(
ほふゑ
)
の
席
(
せき
)
にて盜み
置
(
おき
)
たる九助の
鼻紙入
(
はながみいれ
)
を後の證據に死骸の
傍邊
(
かたはら
)
に落し置又
悴
(
せがれ
)
夫婦と申立る爲死人の首を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
亡
常用漢字
小6
部首:⼇
3画
“亡”を含む語句
死亡
亡父
未亡人
逃亡
亡者
亡母
滅亡
亡妻
亡夫
亡魂
亡霊
流亡
亡兄
敗亡
遁亡
焼亡
亡骸
隠亡
御亡
罪亡
...