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ふせう
ふりがな文庫
“
不肖
(
ふせう
)” の例文
また床次君のやうに自分が偉人らしい
言草
(
いひぐさ
)
も気に喰はぬ、
身
(
み
)
不肖
(
ふせう
)
ながら朝夕南洲翁に
随
(
つ
)
いてゐたから、翁の
面目
(
めんもく
)
はよく知つてゐるが
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
『
兼
(
かね
)
て
承
(
うけたまは
)
る、
彼
(
かれ
)
の
父
(
ちゝ
)
なる
濱島武文氏
(
はまじまたけぶみし
)
と、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
との
志
(
こゝろざし
)
に
代
(
かは
)
つて、
不肖
(
ふせう
)
ながら
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
教育
(
きよういく
)
の
任
(
にん
)
をば、
之
(
これ
)
から
此
(
この
)
櫻木重雄
(
さくらぎしげを
)
が
引受
(
ひきう
)
けませう。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
遣
(
つかは
)
す夫にて皆々
不肖
(
ふせう
)
致せと白洲の外に控へ居たる一人の男を
呼出
(
よびいだ
)
されしに久しく日の目を見ざりしと見え
顏色
(
かほいろ
)
は
惡
(
あし
)
けれ共
能
(
よく
)
肥太
(
こえふと
)
りたりイザ此者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自分の餘命と藝術を、
不肖
(
ふせう
)
の伜に捧げ盡して惜まなかつた、初代勘兵衞の
欺瞞
(
ぎまん
)
は、何は兎もあれ、一應は許さなければならない種類のものだつたのです。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さまでにおほせ
下
(
くだ
)
され
候
(
さふら
)
へば、きつと
畏
(
かしこま
)
り
候
(
さふらふ
)
、
某
(
それがし
)
が
不肖
(
ふせう
)
なる、
何
(
なに
)
を
以
(
もつ
)
て
御言
(
おことば
)
に
報
(
むく
)
い
奉
(
たてまつ
)
らむ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
吾
(
われ
)
嘗
(
かつ
)
て
三
(
み
)
たび
仕
(
つか
)
へて
三
(
み
)
たび
君
(
きみ
)
に
逐
(
お
)
はる。
鮑叔
(
はうしゆく
)
、
我
(
われ
)
を
以
(
もつ
)
て
(九)
不肖
(
ふせう
)
と
爲
(
な
)
さず、
我
(
わ
)
が
時
(
とき
)
に
遭
(
あ
)
はざるを
知
(
し
)
れば
也
(
なり
)
。
吾
(
われ
)
嘗
(
かつ
)
て
三
(
み
)
たび
戰
(
たたか
)
うて
三
(
み
)
たび
走
(
はし
)
る。
鮑叔
(
はうしゆく
)
、
我
(
われ
)
を
以
(
もつ
)
て
怯
(
けふ
)
と
爲
(
な
)
さず、
我
(
われ
)
に
老母
(
らうぼ
)
有
(
あ
)
るを
知
(
し
)
れば
也
(
なり
)
。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
不肖
(
ふせう
)
家時、清和の
嫡流
(
ちやくりう
)
に生まるといへど、かなしいかな、徳なく才とぼしく、家祖の遺託に
応
(
こた
)
ふるあたはずして、苦計むなしくやぶれ、かへつて、家統も危きを見、わづかに家名の絶えを支へんため
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
の
喩
(
たとへ
)
、
其
(
それがし
)
不肖
(
ふせう
)
とい
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
承はり度と申ければ文右衞門
其仔細
(
そのしさい
)
と申は最早八ヶ年以前の事にて御家の騷動出來致し忠臣は
退
(
しりぞ
)
き
佞奸邪智
(
ねいかんじやち
)
の
輩
(
ともが
)
ら
蔓延
(
はびこる
)
に付
身
(
み
)
不肖
(
ふせう
)
ながらも是を
正
(
たゞ
)
し
些少
(
いさゝか
)
忠義を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
此
(
この
)
大使命
(
だいしめい
)
には
不肖
(
ふせう
)
ながら
私
(
わたくし
)
が
當
(
あた
)
りませう。』といふと
大佐
(
たいさ
)
は
大
(
おほい
)
に
喜
(
よろこ
)
び
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
殺害
(
せつがい
)
なしたるならめ如何元益其方弟の頼を受け小西屋へ行きし事あるかと問れて此方は
形
(
かたち
)
を
改
(
あらた
)
め
這
(
こ
)
はお奉行のお言葉とも覺えず
身
(
み
)
不肖
(
ふせう
)
ながら山田元益
仁術
(
にんじゆつ
)
とする
醫道
(
いだう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“不肖”の意味
《名詞・形容動詞》
不肖(ふしょう)
(一般には謙遜の語として用いて)優れているとされる、父や師に似ずに、劣っていること。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
肖
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
“不肖”で始まる語句
不肖児
不肖者
不肖針作