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かづさ
ふりがな文庫
“
上總
(
かづさ
)” の例文
新字:
上総
その日は主人の神津右京は、
金策
(
きんさく
)
のため
上總
(
かづさ
)
の知行所へ行つて留守。用人の佐久間仲左衞門、代つて平次と八五郎に應對しました。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小六
(
ころく
)
の
云
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
によると、二三
日前
(
にちまへ
)
彼
(
かれ
)
が
上總
(
かづさ
)
から
歸
(
かへ
)
つた
晩
(
ばん
)
、
彼
(
かれ
)
の
學資
(
がくし
)
は
此暮
(
このくれ
)
限
(
かぎ
)
り
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
ながら
出
(
だ
)
して
遣
(
や
)
れないと
叔母
(
をば
)
から
申
(
まを
)
し
渡
(
わた
)
されたのださうである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この東歌は、人も知るごとく
上總
(
かづさ
)
の國の歌として、卷十四に載せてある雜歌である。わたしはこの歌を感ずることは出來ても、十分に説き明すことは出來ない。
桃の雫
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
藤澤へ
泊
(
とま
)
らんとて程なく宿屋へ
着
(
つき
)
たりけり然るに彼
道連
(
みちづれ
)
に成し男は
元
(
もと
)
上總
(
かづさ
)
無宿
(
むしゆく
)
にて近頃東海道を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
江州の彦根、越後の高田、南部の盛岡、
岩代
(
いはしろ
)
の二本松、伊豫の西條、羽後の秋田、
上總
(
かづさ
)
の大多喜、長州の山口、越前の福井、紀州の和歌山、
常陸
(
ひたち
)
の水戸、四國の高松
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
そこに
一月餘
(
ひとつきあま
)
りも
滯在
(
たいざい
)
してゐるうちに九
月
(
ぐわつ
)
になり
掛
(
か
)
けたので、
保田
(
ほた
)
から
向
(
むか
)
ふへ
突切
(
つつき
)
つて、
上總
(
かづさ
)
の
海岸
(
かいがん
)
を
九十九里
(
くじふくり
)
傳
(
づた
)
ひに、
銚子
(
てうし
)
迄
(
まで
)
來
(
き
)
たが、そこから
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
した
樣
(
やう
)
に
東京
(
とうきやう
)
へ
歸
(
かへ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
手間取
(
てまどり
)
大森
(
おほもり
)
の邊りに來りし頃は
早
(
はや
)
夜
(
よ
)
も
亥
(
ゐ
)
の
刻
(
こく
)
なれば
御所刑場
(
おしおきば
)
の
邊
(
あた
)
りは
往來
(
わうらい
)
の者も有まじと
思
(
おも
)
ひ
徐々
(
そろ/\
)
來懸
(
きかゝ
)
りしに
夜
(
よ
)
更と云殊に右の方は
安房
(
あは
)
上總
(
かづさ
)
の
浦々
(
うら/\
)
迄
(
まで
)
も
渺々
(
べう/\
)
たる
海原
(
うなばら
)
にして岸邊を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
出は、
上總
(
かづさ
)
の知行所、先代の庭掃の株を讓られたまでゞ、身分にも何の變哲もありません。
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼
(
か
)
の
時
(
とき
)
髮結
(
かみゆひ
)
清三郎は
上總
(
かづさ
)
へ
迯行
(
にげゆき
)
し所
天網
(
てんまう
)
遁
(
のが
)
れ
難
(
がた
)
く
終
(
つひ
)
に
召捕
(
めしとら
)
れ
拷問
(
がうもん
)
の上殘らず惡事を白状に及びければ
是
(
これ
)
亦
(
また
)
引廻
(
ひきまは
)
しの上
獄門
(
ごくもん
)
申付られけり
偖
(
さて
)
亦お熊は引廻しの
節
(
せつ
)
上
(
うへ
)
には
黄
(
き
)
八
丈
(
ぢやう
)
下
(
した
)
には
白無垢
(
しろむく
)
二ツを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
とつくの昔に大川へ落ちて、今頃は
安房
(
あは
)
上總
(
かづさ
)
の漁師の子の
玩具
(
おもちや
)
になつてゐますよ
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
浪人風の男で、——顏は忘れましたが、
額
(
ひたひ
)
に古傷のあつたことだけ覺えて居ます。元黒門町の
上總
(
かづさ
)
屋へ用事があるが、何處を何う行けばいゝか——と丁寧に訊くから、小戻りして教へて上げましたよ。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
上總
(
かづさ
)
でございます」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
總
部首:⽷
17画
“上總”で始まる語句
上總屋
上總國
上總標
上總澪