首輪くびわ)” の例文
稻妻いなづま! おまへ何處どこつたの、さあ、これから競走かけつくらだよ。』と、わたくしひざからをどつて、いぬ首輪くびわをかけて、一散いつさんいそなみかたはしした。
王さまと王さまの狩人かりゅうどたちは、またまたきん首輪くびわをした子ジカを見かけますと、みんなであとをいました。
後足あとあしでける、首輪くびわをゆすぶる、頭をぐっと上へむけてつのをふりたてる、といったありさまです。
畜犬票ちくけんひょうが、ふるくなったような、おおきさも、色合いろあいも、そっくりでありましたので、もしこれをいぬ首輪くびわにぶらさげておいたら、だれのにも、畜犬票ちくけんひょうえるであろうとおもいました。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)
つひに、吾等われらは、大佐たいさいへから四五ちやうへだゝつた海岸かいがん降下かうかした。いきほひよき水兵等すいへいら歡呼くわんこむかへられて、輕氣球けいききゆうると、日出雄少年ひでをせうねんは、第一だいいち稻妻いなづま首輪くびわ抱着だきついた。
首輪くびわに、ふだのついているのは、どこをあるいていても、安心あんしんだから、べつになんともおもわなかったけれど、なかには、首輪くびわのないもの、また、首輪くびわはあっても、ふだのついていないものがありました。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)
したゝをはりし書面しよめんをば幾重いくえにもたゝみ、稻妻いなづま首輪くびわかたむすけた。いぬあほいでわたくしかほながめたので、わたくしその眞黒まつくろなるをばでながら、人間にんげん物語ものがたるがごと