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釣込
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つりこ
ふりがな文庫
“
釣込
(
つりこ
)” の例文
与吉の
真面目
(
まじめ
)
なのに
釣込
(
つりこ
)
まれて、笑うことの出来なかったお品は、
到頭
(
とうとう
)
骨のある豆腐の注文を笑わずに聞き済ました、そして
真顔
(
まがお
)
で
尋
(
たず
)
ねた。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
露西亞等
(
ロシヤとう
)
の
元氣
(
げんき
)
盛
(
さか
)
んなる
人々
(
ひと/″\
)
は
脛
(
すね
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
跳
(
をど
)
り
出
(
で
)
たので、
私
(
わたくし
)
もツイ
其
(
その
)
仲間
(
なかま
)
に
釣込
(
つりこ
)
まれて、一
發
(
ぱつ
)
の
銃聲
(
じうせい
)
と
共
(
とも
)
に
無
(
む
)
二
無
(
む
)
三に
驅
(
かけ
)
つたが、
殘念
(
ざんねん
)
なるかな、
第
(
だい
)
一
着
(
ちやく
)
に
决勝點
(
けつしようてん
)
に
躍込
(
をどりこ
)
んだのは
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
みんなが笑うのに
釣込
(
つりこ
)
まれて、左次郎もウッカリ蒲団の中でクスクス笑った。
醤油仏
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
重兵衛 (だんだんに
釣込
(
つりこ
)
まれて。)今夜にかぎって、太吉が
無暗
(
むやみ
)
にあの人を怖がるのは、なんだか不思議だと思っていたが……。やっぱりあの人には……。何かの影が附いていたのかなあ。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
唯
(
たゞ
)
暇
(
ひま
)
を
惜
(
を
)
しがる
勘次
(
かんじ
)
が
何處
(
どこ
)
へでも
鍬
(
くは
)
や
鎌
(
かま
)
を
棄
(
す
)
てゝ
釣込
(
つりこ
)
まれるので
遂
(
つひ
)
惡戯
(
いたづら
)
にじらして
見
(
み
)
るのである。
殊
(
こと
)
におつぎが
大
(
おほ
)
きくなればなる
程
(
ほど
)
、
其
(
そ
)
の
働
(
はたら
)
きが
目
(
め
)
に
立
(
た
)
てば
立
(
た
)
つ
程
(
ほど
)
後妻
(
ごさい
)
には
居憎
(
ゐにく
)
い
處
(
ところ
)
だと
人
(
ひと
)
は
思
(
おも
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
與吉
(
よきち
)
の
眞面目
(
まじめ
)
なのに
釣込
(
つりこ
)
まれて、
笑
(
わら
)
ふことの
出來
(
でき
)
なかつたお
品
(
しな
)
は、
到頭
(
たうとう
)
骨
(
ほね
)
のある
豆腐
(
とうふ
)
の
注文
(
ちうもん
)
を
笑
(
わら
)
はずに
聞
(
き
)
き
濟
(
す
)
ました、そして
眞顏
(
まがほ
)
で
尋
(
たづ
)
ねた。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
無事
(
ぶじ
)
で
濟
(
す
)
まんとは——。』と
私
(
わたくし
)
は
思
(
おも
)
はず
釣込
(
つりこ
)
まれた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
可厭
(
いや
)
な
蟲
(
むし
)
が
鳴
(
な
)
きます?……」と
唯吉
(
たゞきち
)
は
釣込
(
つりこ
)
まれて、つい
饒舌
(
しやべ
)
つた。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
といい方が
仰山
(
ぎょうさん
)
なのに、こっちもつい
釣込
(
つりこ
)
まれて
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
釣
常用漢字
中学
部首:⾦
11画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“釣”で始まる語句
釣
釣瓶
釣竿
釣合
釣魚
釣鐘
釣殿
釣棹
釣銭
釣針