“つりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
釣込88.9%
吊子11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みんなが笑うのに釣込つりこまれて、左次郎もウッカリ蒲団の中でクスクス笑った。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
重兵衛 (だんだんに釣込つりこまれて。)今夜にかぎって、太吉が無暗むやみにあの人を怖がるのは、なんだか不思議だと思っていたが……。やっぱりあの人には……。何かの影が附いていたのかなあ。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あらい蝙蝠傘こうもりがさの骨を張り拡げたような吊子つりこに、ピアノの鋼線に似た繊条が、細い銀蛇ぎんだのくねりのように、厳めしい硝子棒と二本の銅柱に押しあげられて居る。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)