“居憎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いにく66.7%
ゐにく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本に居憎いにくくなった、先住の借家人の一人、ワニちゃんこと、エルマンという南方の暑い島の人が、香港ホンコンへ高飛びしそこなって、次の便待ちをしながら
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
名主様から三番目に坐る方だ、此の方に頭を押えられちゃア村に居憎いにくいやア、旦那に親眤ちかづきになって置きねえ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
たゞひましがる勘次かんじ何處どこへでもくはかまてゝ釣込つりこまれるのでつひ惡戯いたづらにじらしてるのである。ことにおつぎがおほきくなればなるほどはたらきがてばほど後妻ごさいには居憎ゐにくところだとひとおもつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)