“居憎(ゐにく)” の例文
唯(たゞ)暇(ひま)を惜(を)しがる勘次(かんじ)が何處(どこ)へでも鍬(くは)や鎌(かま)を棄(す)てゝ釣込(つりこ)まれるので遂(つひ)惡戯(いたづら)にじらして見(み)るのである。殊(こと)におつぎが大(おほ)きくなればなる程(ほど)、其(そ)の働(はたら)きが目(め)に立(た)てば立(た)つ程(ほど)後妻(ごさい)には居憎(ゐにく)い處(ところ)だと人(ひと)は思(おも)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)