重大じゅうだい)” の例文
こころうえをかすめてとお真理しんりがあり、たくみにそれをとらえれば、その真理しんりこそ、人生じんせいにとって重大じゅうだいなねうちのあるものであるが、そのままわすれてしまえば
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、やがて立留たちとどまって室内しつない人々ひとびとみまわして昂然こうぜんとしていまにもなに重大じゅうだいなことをわんとするような身構みがまえをする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
なかなか重大じゅうだい事柄ことがらでございますから、みぎ次第しだい産土うぶすな神様かみさまから、それぞれうえ神様かみさまにおとどけがあり、やがて最高さいこう神様かみさまのお手許てもとまでもたっするとのことでございます。
まわりくどいはなしぶりだつたが、はじめて井口警部いぐちけいぶにも、このことの重大じゅうだい意味いみがわかつてきた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
それがだめだとなると、自分はまったくもう、どうしていいかわからなくなってしまった。自分のいのちがあぶないばかりでなく、車掌しゃしょうとして重大じゅうだい任務にんむをはたすことができない。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
ことに旧政府時代の外交がいこうは内治に関係かんけいすることもっとも重大じゅうだいにして、我国人の記念きねんそんすべきものもっとも多きにもかかわらず、今日すでにその事実じじつを失うは識者の常に遺憾いかんとするところなりしに
ところが、ぼくは、ふと空想くうそうかんだ、ある重大じゅうだい問題もんだいをどうかしたはずみにわすれてしまったのです。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
署長しょちょう顔付かおつきべつであったとかおもって、んでもこれはまち重大じゅうだい犯罪はんざい露顕あらわれたのでそれを至急しきゅう報告ほうこくするのであろうなどとめて、しきりにそれがになってならぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そのさいうして男性だんせい女性じょせい区別くべつしょうずるかともうすことは、にも重大じゅうだいなる神界しんかい秘事ひじでございますが、ようするにそれは男女なんによいずれかが身魂みたま中枢ちゅうすう受持うけもつかできまることだそうで、よくをつけて
いつのばんだったか、とこなかかんがえながら、重大じゅうだいなことにおもって、をさましてきたときは、なんであったかわすれてしまって、それから、なんとなく、おおきなとしものをしたように
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)