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見当
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けんたう
ふりがな文庫
“
見当
(
けんたう
)” の例文
旧字:
見當
R
大使館
(
たいしかん
)
の
所在
(
しよざい
)
を、
彼
(
かれ
)
は
明白
(
めいはく
)
には
知
(
し
)
らなかつた。
勿論
(
もちろん
)
招待
(
せうたい
)
の
意味
(
いみ
)
についても、
明確
(
めいかく
)
なことはわからなかつた。しかし
大凡
(
おゝよ
)
その
見当
(
けんたう
)
はわかつてゐた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
背後
(
うしろ
)
へ
畝
(
うね
)
つて
切出
(
きりだ
)
したやうな
大巌
(
おほいは
)
が二ツ三ツ四ツと
並
(
なら
)
んで、
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
へ
層
(
かさ
)
なつて
其
(
そ
)
の
背後
(
うしろ
)
へ
通
(
つう
)
じて
居
(
ゐ
)
るが、
私
(
わし
)
が
見当
(
けんたう
)
をつけて、
心組
(
こゝろぐ
)
んだのは
此方
(
こツち
)
ではないので
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僕は又この
河岸
(
かし
)
にも昔に変らないものを発見した。それは——
生憎
(
あいにく
)
何
(
なん
)
の木かはちよつと僕には
見当
(
けんたう
)
もつかない。が、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
新芽を吹いた昔の
並
(
な
)
み木の一本である。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
医師を呼んで
診
(
み
)
せても、病気の
質
(
たち
)
がわからないので、どう治療していゝか
見当
(
けんたう
)
が附かない。彼等は皆、役にも立たぬ処方箋を書いて、二度目からは来なくなつてしまふのである。
クラリモンド
(新字旧仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
四五
日目
(
にちめ
)
に
一人
(
ひとり
)
か
二人
(
ふたり
)
もあればいゝ
方
(
はう
)
なので、
道子
(
みちこ
)
はその
頃
(
ころ
)
頻
(
しきり
)
と
人
(
ひと
)
の
噂
(
うはさ
)
をする
浅草公園
(
あさくさこうゑん
)
の
街娼
(
がいしやう
)
にならうと
決心
(
けつしん
)
したが、どの
辺
(
へん
)
に
出
(
で
)
ていゝのか
見当
(
けんたう
)
がつかないので、
様子
(
やうす
)
をさぐりに
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
▼ もっと見る
どうも
見当
(
けんたう
)
がちがつた 地
球
(
きう
)
ぢやない 月に向つて走つてゐるらしいんだ‼
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
毛無森
(
けなしのもり
)
のきり跡あたりの
見当
(
けんたう
)
です
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかしその又偉い詩人が短歌の形式を用ふるかどうかは幾分か
見当
(
けんたう
)
のつかぬこともない。
又一説?
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
べい。
方角
(
はうがく
)
は
北東
(
きたひがし
)
、
槍
(
やり
)
ヶ
嶽
(
だけ
)
を
見当
(
けんたう
)
に、
辰巳
(
たつみ
)
に
当
(
あた
)
つて、
綿
(
わた
)
で
包
(
つゝ
)
んだ、あれ/\
天守
(
てんしゆ
)
の
森
(
もり
)
の
枝下
(
えださが
)
りに、
峯
(
みね
)
が
見
(
み
)
える、
水
(
みづ
)
が
見
(
み
)
える、
又
(
また
)
峯
(
みね
)
が
見
(
み
)
えて
水
(
みづ
)
が
曲
(
まが
)
る、
又
(
また
)
一
(
ひと
)
つ
峯
(
みね
)
が
抽出
(
ぬきで
)
て
居
(
を
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僕「それは驚くだけですよ。
伯母
(
をば
)
さんには
見当
(
けんたう
)
もつかないかも知れない。」
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“見当”の意味
《名詞》
まだ確かめられていない事柄について、推測をすること。みこみ。めぼし。
おおよその方角。
おおよその位置。
版画や印刷で、刷る位置を示す目印。
(出典:Wiktionary)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“見当”で始まる語句
見当違
見当摺