トップ
>
螺旋形
>
らせんけい
ふりがな文庫
“
螺旋形
(
らせんけい
)” の例文
幾筋か枝道が出来ている。ある所は彎曲をなし、ある所は
螺旋形
(
らせんけい
)
をなし、うっかり枝道へ分け入って、行き詰まるようなこともあった。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
薄暗い
螺旋形
(
らせんけい
)
の狭い階段を上って行く。壁には一面のらく書きがしてある。たいてい見物人の名前らしい。登りつめて中段の回廊へ出る。
先生への通信
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
はじめは円を
画
(
えが
)
き、それからだんだんと径を大きくして、外側へ大きく円を画きつづけるのだ。つまり
螺旋形
(
らせんけい
)
の航路をとって探していくのである。
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかもそのコップは上部の壁の一部が開いて
屏風
(
びょうぶ
)
のような形になっていて、上から見ると六角の
螺旋形
(
らせんけい
)
に
捲
(
ま
)
き込んでいるという念の入ったものであった。
雪雑記
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
螺旋形
(
らせんけい
)
の階段を下から上ってゆくと、室の片すみにある船の甲板の出入り口のような四角な穴に出るのだった。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
紅薔薇色の壁寄椅子、四面の壁鏡、
螺旋形
(
らせんけい
)
の
梯子段
(
はしごだん
)
——もし蝸牛に踊子があってその派手で古びた殻をマントのように脱ぎ捨てたとしたらそれはこの小店だ。
食魔に贈る
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
螺旋形
(
らせんけい
)
の階段の手すりを、滑り台のように滑って、二人は一気に潜水艦の格納庫に降り立った。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
及
(
およ
)
び
後方
(
こうほう
)
に
設
(
まう
)
けられたる
遞進機
(
ていしんき
)
とを
使用
(
しよう
)
して、
登
(
のぼ
)
る
山道
(
やまみち
)
の
大木
(
たいぼく
)
巨巖等
(
きよがんとう
)
を
力
(
ちから
)
に、
螺旋形
(
らせんけい
)
の
尖端
(
せんたん
)
は
先
(
ま
)
づ
螺釘
(
らてい
)
の
如
(
ごと
)
く
前方
(
ぜんぽう
)
の
大木
(
たいぼく
)
に
捩
(
ねぢ
)
れ
込
(
こ
)
み、
車内
(
しやない
)
の
揚上機
(
やうじやうき
)
の
運轉
(
うんてん
)
と
共
(
とも
)
に、
其
(
その
)
螺旋
(
らせん
)
は
自然
(
しぜん
)
に
收縮
(
しゆうしゆく
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
奴さんは恐れて、
螺旋形
(
らせんけい
)
の階段を走りおりて
街路
(
とおり
)
へでたのだ、そして、奴さんの意識は
朦朧
(
もうろう
)
となってしまったさ、奴さんは
人道
(
じんどう
)
も
車道
(
しゃどう
)
も区別なしに歩いていると、
荷物
(
かもつ
)
自動車がやって来たさ
雨夜草紙
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
先方
(
むこう
)
の知らぬを幸いに地底を深く
螺旋形
(
らせんけい
)
に掘り、大富金山に属すべきものを我らが方へ横取りするは、天意に
背
(
そむ
)
いたいわば
盗
(
ぬす
)
み。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
私たちは
螺旋形
(
らせんけい
)
に回ってる階段をのぼっていった。そして一つの廊下に
出
(
い
)
で、なおも一つの廊下に出で、なおも一つ廊下を通った。それから低い扉が開かれた。
死刑囚最後の日
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
それが大体きまった大きさの
螺旋形
(
らせんけい
)
を
描
(
えが
)
きながら舞って来るのである。そして大部分のものはキラキラと電燈の光に輝いて、結晶面の完全な発達を知らせてくれる。
雪雑記
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
確かに捲きついたと思うと、あとから全体が
螺旋形
(
らせんけい
)
に縮れて、適当な弾性をもって緊張するのである。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
その階段は、
螺旋形
(
らせんけい
)
にねじれて上へあがっていくようになっていた。階段のはばはかなり広かった。それをのぼりながら三根夫は壁がどんな材料でつくってあるのか注意して見た。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
身慄いが細い
螺旋形
(
らせんけい
)
の針金にでもつき刺されるように肩から首筋を刺した。
巴里祭
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
然
(
しか
)
し、
此
(
この
)
冐險鐵車
(
ぼうけんてつしや
)
の
特色
(
とくしよく
)
は
水中
(
すいちう
)
の
他
(
ほか
)
は
如何
(
いか
)
なる
險阻
(
けんそ
)
の
道
(
みち
)
でも
進行
(
しんかう
)
し
得
(
え
)
ぬといふ
事
(
こと
)
はなく、
險山
(
けんざん
)
を
登
(
のぼ
)
るには
通常
(
つうじやう
)
の
車輪
(
しやりん
)
の
他
(
ほか
)
に
六個
(
ろくこ
)
の
強堅
(
きようけん
)
なる
齒輪車
(
しりんしや
)
と、
車室
(
しやしつ
)
の
前方
(
ぜんぽう
)
に
裝置
(
さうち
)
されたる
螺旋形
(
らせんけい
)
の
揚上機
(
やうじやうき
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それが大体きまった大きさの
螺旋形
(
らせんけい
)
を描きながら舞って来るのである。そして大部分のものはキラキラと電燈の光に輝いて、結晶面の完全な発達を知らせてくれる。
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
球突場
(
たまつきば
)
になってる二階の広間、天井をつきぬけてる
螺旋形
(
らせんけい
)
の木の階段、テーブルの上の葡萄酒、壁についてる
煤
(
すす
)
、昼間からともされた
蝋燭
(
ろうそく
)
、そういうのがこの居酒屋のありさまだった。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
大岩を畳んで築かれた幅三間の階段が
無間
(
むげん
)
地獄の地の底眼掛け、
螺旋形
(
らせんけい
)
に
蜒
(
うね
)
っていたが、四人の者は一歩一歩それを下へ下へ下って行く。行くに従い様々の音が地の底から聞こえて来た。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
右まきの
螺旋形
(
らせんけい
)
をつくって、
行儀
(
ぎょうぎ
)
よくとんでいく噴行艇群だった。
大宇宙遠征隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
結晶は落下の途中、流体力学の知識から分るように、水平に近い位置を保ちながら落ちて来るはずで、その時鉛直線を軸として
螺旋形
(
らせんけい
)
の道に沿って廻りながら落ちて来る。
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
螺
漢検準1級
部首:⾍
17画
旋
常用漢字
中学
部首:⽅
11画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
“螺旋形”で始まる語句
螺旋形揚上機