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罵倒
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ばたう
ふりがな文庫
“
罵倒
(
ばたう
)” の例文
おゝ、
自然
(
しぜん
)
と
敵
(
てき
)
の
意
(
い
)
を
体
(
たい
)
して、
自
(
みづ
)
から、
罵倒
(
ばたう
)
するやうな
木像
(
もくざう
)
では、
前方
(
さき
)
が
約束
(
やくそく
)
を
遂
(
と
)
げんのも
無理
(
むり
)
はない……
駄物
(
だもの
)
、
駄物
(
だもの
)
、
駄物
(
だもの
)
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飛びつくやうに抱き起したガラツ八、これはあまり醉つてゐない上、どんなに
罵倒
(
ばたう
)
されても、親分の平次に向つて腹を立てるやうな男ではありません。
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼に対する一種すが/\しい、痛快味のこもつた心持だつた。そしてわたしは
平常
(
へいぜい
)
の感情の吐け口を得たやうに、口をきはめてあの若者を
罵倒
(
ばたう
)
して聞かせた。
愚かな父
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
公爵
(
こうしやく
)
が
手
(
て
)
に
持
(
も
)
たれて
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
ると、
如何
(
どう
)
しても
土偶
(
どぐう
)
らしい。
黒色
(
こくしよく
)
の
土偶
(
どぐう
)
の一
部
(
ぶ
)
らしいので『
萬歳
(
ばんざい
)
』を
唱
(
とな
)
へる。
中
(
なか
)
には、
前
(
まへ
)
から
掘
(
ほ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
二人
(
ふたり
)
は、
抑
(
そもそ
)
も
何
(
なに
)
を
成
(
な
)
しつゝ
有
(
あ
)
りやなど
罵倒
(
ばたう
)
が
出
(
で
)
る。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
今夜
(
こんや
)
あなたのお
父
(
とう
)
さんが、
僕
(
ぼく
)
を
罵倒
(
ばたう
)
して
追
(
お
)
ひ
出
(
だ
)
したのも、
親
(
おや
)
として
無理
(
むり
)
なことではありません。
全
(
まつた
)
く
僕
(
ぼく
)
といふ
男
(
をとこ
)
は、あなたを
何
(
なに
)
ひとつ
幸福
(
かうふく
)
にしてあげる
事
(
こと
)
なんかできない
人間
(
にんげん
)
なんですから……
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
▼ もっと見る
俺が死んだら
何
(
ど
)
うする? 其の
癖
(
くせ
)
お前は、俺の體が
虚弱
(
きよじやく
)
だとか、俺の性質が
陰氣
(
いんき
)
だとか
謂
(
い
)
ツて、絶えず俺のことを
罵倒
(
ばたう
)
してゐる、罵倒しながら、
俺
(
おれ
)
に依ツて
自己
(
じこ
)
の
存立
(
そんりつ
)
を安全にしてゐるのだから
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
と
罵倒
(
ばたう
)
したが、
傍
(
そば
)
に立つて居る
子息
(
むすこ
)
の妻に向つて
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
新兵衞の唇からは、
罵倒
(
ばたう
)
といふよりは、泣言とも
愚痴
(
ぐち
)
ともつかぬ言葉が突いて出ました。
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それよりして
以來
(
いらい
)
——
癇癪
(
かんしやく
)
でなく、
憤
(
いきどほ
)
りでなく、
先生
(
せんせい
)
がいゝ
機嫌
(
きげん
)
で、しかも
警句
(
けいく
)
雲
(
くも
)
の
如
(
ごと
)
く、
弟子
(
でし
)
をならべて
罵倒
(
ばたう
)
して、
勢
(
いきほひ
)
當
(
あた
)
るべからざる
時
(
とき
)
と
言
(
い
)
ふと、つゝき
合
(
あ
)
つて、
目
(
め
)
くばせして
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“罵倒”の意味
《名詞》
情け容赦なく罵ること。
(出典:Wiktionary)
罵
常用漢字
中学
部首:⽹
15画
倒
常用漢字
中学
部首:⼈
10画
“罵”で始まる語句
罵
罵詈
罵声
罵詈讒謗
罵言
罵詈雑言
罵殺
罵詈悪口
罵刃
罵評