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納涼
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すゞみ
ふりがな文庫
“
納涼
(
すゞみ
)” の例文
頃
(
ころ
)
は夏なりしゆゑ
客舎
(
やどりしいへ
)
の
庭
(
には
)
の
木
(
こ
)
かげに
筵
(
むしろ
)
をしきて
納涼
(
すゞみ
)
居しに、
主人
(
あるじ
)
は酒を
好
(
この
)
む人にて
酒肴
(
しゆかう
)
をこゝに開き、
余
(
よ
)
は酒をば
嗜
(
すか
)
ざるゆゑ茶を
喫
(
のみ
)
て居たりしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「つい此間まで、この河原に
納涼
(
すゞみ
)
がおして、ほんまに綺麗どしたがな、こなひだ大水が出てな、皆流されて、まだ夜があんじようならへんので、淋しんどつせ。」
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
また、
大通
(
おほどほ
)
りの
絹張
(
きぬばり
)
の
繪行燈
(
ゑあんどう
)
、
横町々々
(
よこちやう/\
)
の
紅
(
あか
)
い
軒提灯
(
のきぢやうちん
)
も、
祭禮
(
まつり
)
の
夜
(
よ
)
は
暗
(
やみ
)
の
方
(
はう
)
が
相應
(
ふさは
)
しい。
月
(
つき
)
の
紅提灯
(
べにぢやうちん
)
は
納涼
(
すゞみ
)
に
成
(
な
)
る。それから、
空
(
そら
)
の
冴
(
さ
)
えた
萬燈
(
まんどう
)
は、
霜
(
しも
)
のお
會式
(
ゑしき
)
を
思
(
おも
)
はせる。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
引誘
(
さそひ
)
納涼
(
すゞみ
)
に出し歸り
懸
(
がけ
)
船中
(
せんちう
)
より
直
(
すぐ
)
に吉原の
燈籠
(
とうろう
)
を見物せんと
勸
(
すゝ
)
めけるに吉之助は
御當地
(
ごたうち
)
始
(
はじ
)
めての事なれば吉原は
別
(
べつ
)
して
不案内
(
ふあんない
)
ゆゑ
堅
(
かた
)
く
辭退
(
ことわり
)
此日は
漸々
(
やう/\
)
宿
(
やど
)
へ歸り番頭傳兵衞に此事を
話
(
はなし
)
ければ傳兵衞
首
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此年文化五年の夏蘭軒は墨田川に
納涼
(
すゞみ
)
舟を泛べた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
其
(
そ
)
の
邊
(
あたり
)
の
公園
(
こうゑん
)
に
廣
(
ひろ
)
き
池
(
いけ
)
あり。
時
(
とき
)
よし、
風
(
かぜ
)
よしとて、
町々
(
まち/\
)
より
納涼
(
すゞみ
)
の
人
(
ひと
)
出
(
い
)
で
集
(
つど
)
ふ。
童
(
わらべ
)
たち
酸漿提灯
(
ほゝづきぢやうちん
)
かざしもしつ。
水
(
みづ
)
の
灯
(
ともしび
)
美
(
うつく
)
しき
夜
(
よる
)
ありき。
汀
(
みぎは
)
に
小
(
ちひさ
)
き
船
(
ふね
)
を
浮
(
うか
)
べて、
水茶屋
(
みづぢやや
)
の
小奴
(
こやつこ
)
莞爾
(
にこ
)
やかに
竹棹
(
たけざを
)
を
構
(
かま
)
へたり。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
納涼
(
すゞみ
)
の
水
(
みづ
)
を
打
(
う
)
つて
出
(
い
)
づ。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“納涼”の意味
《名詞》
納涼(のうりょう)
夏場の暑さを避け、水辺などの涼しさを味わうこと。
(出典:Wiktionary)
“納涼”の解説
納涼(のうりょう)とは、夏の盛りの暑さを避けるために、涼しさや過ごしやすさを工夫して創り出し、味わうこと。
(出典:Wikipedia)
納
常用漢字
小6
部首:⽷
10画
涼
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“納涼”で始まる語句
納涼台
納涼室
納涼臺
納涼狂言