トップ
>
町々
>
まちまち
ふりがな文庫
“
町々
(
まちまち
)” の例文
それには、すこしでもたくさん
持
(
も
)
ってゆくほうがもうかりますから、
男
(
おとこ
)
は、
根気
(
こんき
)
よく
寂
(
さび
)
しい
北国
(
ほっこく
)
の
町々
(
まちまち
)
を
歩
(
ある
)
いていました。
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いくら個人主義が
流行
(
はや
)
る世の中だって、こう
町々
(
まちまち
)
に
我儘
(
わがまま
)
を尽くされては持主の迷惑はさこそと思いやられる、主人もここに
鑑
(
かんが
)
みるところあって近頃は
大
(
おおい
)
に訓練を与えて
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その他の
町々
(
まちまち
)
を遍歴し、ほとんど
丸
(
まる
)
一年の
間
(
あいだ
)
、人麿の研究に
憂
(
う
)
き身をやつして、『鴨山考補註篇』を書くことに没頭し、その
年
(
とし
)
(つまり、昭和十一年)は、箱根の強羅の山荘で
茂吉の一面
(新字新仮名)
/
宇野浩二
(著)
誠
(
まこと
)
に
汝
(
なんじ
)
らに
告
(
つ
)
ぐ、なんじらイスラエルの
町々
(
まちまち
)
を
巡
(
めぐ
)
り
尽
(
つく
)
さぬうちに
人
(
ひと
)
の
子
(
こ
)
は
来
(
きた
)
るべし。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そして、
町々
(
まちまち
)
で
聞
(
き
)
いた、おもしろい
話
(
はなし
)
を
覚
(
おぼ
)
えていて、
帰
(
かえ
)
ったら、みんなに
話
(
はな
)
して
聞
(
き
)
かせましょうと
思
(
おも
)
いました。
花咲く島の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
伯父
(
おじ
)
さんは、だまって、
目
(
め
)
を
遠
(
とお
)
くの
地平線
(
ちへいせん
)
へ
馳
(
は
)
せていました。そのほうには
乱
(
みだ
)
れた
黒雲
(
くろくも
)
がものすごく
垂
(
た
)
れさがって、
町々
(
まちまち
)
が、その
雲
(
くも
)
のすそに
包
(
つつ
)
まれようとしていました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
から、
姉
(
あね
)
は、
狂人
(
きちがい
)
のようになって、すはだしで
港
(
みなと
)
の
町々
(
まちまち
)
を
歩
(
ある
)
いて、
弟
(
おとうと
)
を
探
(
さが
)
しました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
が、しっとりと
絹糸
(
きぬいと
)
のように、
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
の
港
(
みなと
)
の
町々
(
まちまち
)
の
屋根
(
やね
)
を
照
(
て
)
らしています。そこの、
果物屋
(
くだものや
)
には、
店頭
(
みせさき
)
に、
遠
(
とお
)
くの
島
(
しま
)
から
船
(
ふね
)
に
積
(
つ
)
んで
送
(
おく
)
られてきた、
果物
(
くだもの
)
がならんでいました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その二
階
(
かい
)
から、ガラス
窓
(
まど
)
をとおして、
下
(
した
)
の
方
(
ほう
)
にはるかの
町々
(
まちまち
)
までが、さながら
波濤
(
はとう
)
のつづくごとくながめられました。
伯父
(
おじ
)
さんと、
兵隊
(
へいたい
)
さんと
話
(
はな
)
している
間
(
あいだ
)
に、
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が
陰
(
かげ
)
って、
空
(
そら
)
は
雲
(
くも
)
ったのでした。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
々
3画
“町”で始まる語句
町
町家
町中
町方
町内
町屋
町端
町人
町角
町奴