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我手
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わがて
天上の最も
明なる星は
我手に在りと言はまほしげに、紳士は彼等の
未だ
曾て見ざりし
大さの
金剛石を飾れる
黄金の指環を
穿めたるなり。
頬の
肉を
引掴んで、
口惜涙、
無念の
涙、
慚愧の
涙も
詮ずれば、たゞ/\
最惜しさの
涙の
果は、おなじ
思ひを
一所にしようと、
私これ
又此の
通り、
兩眼を
我と
我手に
両人の者へ
歎きを掛けるような事が身に
報ったのだ、今また其の方を
我手で殺すとはあーア飛んだ事、是も皆天の
罰、こりゃア
頭髪を
剃毀って罪滅ぼしを致さんければ世に
居られぬ
棍棒のやうに
揮𢌞して、
我と
我手で
此腦天をば
摧きゃせぬか? あれ/\! チッバルトの
怨靈が、
細刃で
斫られた
返報をしようとて、ロミオを
追𢌞してゐるのが
見ゆるやうぢゃ! あ、あれ
徐大盡何としたか、やあ、と
云ふ
間に、
扉のなりに
身を
躱して、
畫師が、すつと
我手で
開けて
何うして此の蓋が
我手にある事かと
恟り致しました。
禪師、
斬られたる
其の
首を
我手に
張子の
面の
如く
捧げて、チヨンと、わけもなしに
項のよき
處に
乘せて、
大手を
擴げ、
逃ぐる
數十の
賊を
追うて
健なること
鷲の
如し。
尋で
瘡癒えて
死せずと
云ふ。
我手で巻くので、花は雪のように降りかかった。