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悠
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ゆつ
ふりがな文庫
“
悠
(
ゆつ
)” の例文
兄は、用事があるので、今日は
悠
(
ゆつ
)
くりしてゐないで
直
(
す
)
ぐ帰宅するのだと告げた。帰る途中の円通寺といふ寺まで実枝も同道するのだと云つた。
曠日
(新字旧仮名)
/
佐佐木茂索
(著)
「うむ、君一人位だつたら
何
(
ど
)
うにかならん事もなからう。今日はまあ
悠
(
ゆつ
)
くり遊んで
往
(
ゆ
)
くさ。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
如何
(
いかゞ
)
でした? あなた、車ではさぞ御退屈でしたらうねえ。ジョンは、それは
悠
(
ゆつ
)
くり走らせますから。お寒うございましたでせう、さ、どうぞ火の傍へお出で下さいまし。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
此所
(
こゝ
)
にゐると、もう
何所
(
どこ
)
とも
交渉
(
かうせふ
)
はない。
全
(
まつた
)
く
氣樂
(
きらく
)
です。
悠
(
ゆつ
)
くりして
居
(
ゐ
)
らつしやい。
實際
(
じつさい
)
正月
(
しやうぐわつ
)
と
云
(
い
)
ふものは
豫想外
(
よさうぐわい
)
に
煩瑣
(
うるさ
)
いものですね。
私
(
わたくし
)
も
昨日
(
きのふ
)
迄
(
まで
)
で
殆
(
ほとん
)
どへと/\に
降參
(
かうさん
)
させられました。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
……鶴子が
悠
(
ゆつ
)
くり顔を挙げた。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
▼ もっと見る
彼は踏段を下りて、
悠
(
ゆつ
)
くりと手探りするやうに草地の方に近よつた。今は何處に彼の大膽な歩みがあらう? やがて彼はどつちに曲つていゝか分らないかのやうに立ち止つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
其上
(
そのうへ
)
乘客
(
じようきやく
)
がみんな
平和
(
へいわ
)
な
顏
(
かほ
)
をして、どれもこれも
悠
(
ゆつ
)
たりと
落付
(
おちつ
)
いてゐる
樣
(
やう
)
に
見
(
み
)
えた。
宗助
(
そうすけ
)
は
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けながら、
毎朝
(
まいあさ
)
例刻
(
れいこく
)
に
先
(
さき
)
を
爭
(
あらそ
)
つて
席
(
せき
)
を
奪
(
うば
)
ひ
合
(
あ
)
ひながら、
丸
(
まる
)
の
内
(
うち
)
方面
(
はうめん
)
へ
向
(
むか
)
ふ
自分
(
じぶん
)
の
運命
(
うんめい
)
を
顧
(
かへり
)
みた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日曜
(
にちえう
)
になつたら、
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
く
起
(
お
)
きて
何
(
なに
)
よりも
第
(
だい
)
一に
奇麗
(
きれい
)
な
湯
(
ゆ
)
に
首丈
(
くびたけ
)
浸
(
つか
)
つて
見樣
(
みやう
)
と、
常
(
つね
)
は
考
(
かんが
)
へてゐるが、
偖
(
さて
)
其
(
その
)
日曜
(
にちえう
)
が
來
(
き
)
て
見
(
み
)
ると、たまに
悠
(
ゆつ
)
くり
寐
(
ね
)
られるのは、
今日
(
けふ
)
ばかりぢやないかと
云
(
い
)
ふ
氣
(
き
)
になつて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その石は、ちやうど私とお友達とが
悠
(
ゆつ
)
くり
坐
(
すわ
)
れるほどに、十分廣かつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
悠
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
“悠”を含む語句
悠然
悠々
悠揚
悠暢
悠長
御悠
悠悠
悠遠
悠久
悠々自適
大悠
悠閑
悠紀
悠乎
悠々閑々
悠容
悠遊
悠吉
悠々寛々
悠紀殿
...