“悠々閑々”の読み方と例文
読み方割合
ゆうゆうかんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぐあとから泰軒先生が、一升徳利を片手にぶらさげ、ひげの中から生えたような顔に微笑を浮かべて悠々閑々ゆうゆうかんかんとついて来るのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そこで兵馬は、先に立って歩き出したが、以前のように、両腕を胸に組み上げながら、悠々閑々ゆうゆうかんかんと歩いていても、それでも女は歩み遅れる。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おりた瞬間からこの男、どこぞ遊び場のかえりでもあるような、悠々閑々ゆうゆうかんかんたる歩きぶりだ。素袷すあわせにやぞうをこしらえて、すたすたと表門の方へと廻っていった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)