“ゆうゆうかんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悠々閑々88.2%
悠々寛々11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おりた瞬間からこの男、どこぞ遊び場のかえりでもあるような、悠々閑々ゆうゆうかんかんたる歩きぶりだ。素袷すあわせにやぞうをこしらえて、すたすたと表門の方へと廻っていった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
まくらもとへあの地図をひろげてしきりに催促いたしましたが、名人の胸中にはなんの成算あってか、すでに悠々閑々ゆうゆうかんかんと夢の国にはいっているらしい様子でありました。
残された二人は、悠々寛々ゆうゆうかんかんとして猪を煮ているところを見れば、この二人だけはここにとどまって、冬を越すの覚悟と見える。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その女の人は長い裲襠うちかけ裳裾もすそを引いて、さながら長局ながつぼねの廊下を歩むような足どりで、悠々寛々ゆうゆうかんかんと足を運んでいることは、尋常の沙汰とは思われません。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)