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怨靈
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をんりやう
ふりがな文庫
“
怨靈
(
をんりやう
)” の例文
新字:
怨霊
彼は
生
(
いき
)
ながら
怨靈
(
をんりやう
)
となれり。その美しき面は毒を吐けり。その表情の力の大いなる、今まで共に嘆きし萬客をして
忽
(
たちまち
)
又共に怒らしむ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
心得
(
こゝろえ
)
て
置
(
お
)
く
事
(
こと
)
で……はさんでは
棄
(
す
)
てる
蛇
(
へび
)
の、おなじ
場所
(
ばしよ
)
に、おなじかま
首
(
くび
)
をもたげるのも、
敢
(
あへ
)
て、
咒詛
(
じゆそ
)
、
怨靈
(
をんりやう
)
、
執念
(
しふねん
)
のためばかりではない
事
(
こと
)
を。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「お前に話したつて仕方がないが、おれは二三日
怨靈
(
をんりやう
)
に襲はれてゐるよ。獨りでその事を考へてると
根
(
こん
)
が盡きてしまふよ。……かうしちやゐられないと思ふ。」
仮面
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
しかも
眼
(
まなこ
)
に恨を宿し、何者をか呪ふがごとき、
怨靈
(
をんりやう
)
怪異
(
あやかし
)
なんどのたぐひ……。
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
この過去の
怨靈
(
をんりやう
)
を
嘔吐
(
おうと
)
するか
展望
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
▼ もっと見る
剩
(
あまつさ
)
へ
辿
(
たど
)
り
向
(
むか
)
ふ
大良
(
だいら
)
ヶ
嶽
(
たけ
)
の
峰裏
(
みねうら
)
は——
此方
(
こちら
)
に
蛾
(
ひとりむし
)
ほどの
雲
(
くも
)
なきにかゝはらず、
巨濤
(
おほなみ
)
の
如
(
ごと
)
き
雲
(
くも
)
の
峰
(
みね
)
が
眞黒
(
まつくろ
)
に
立
(
た
)
つて、
怨靈
(
をんりやう
)
の
鍬形
(
くはがた
)
の
差覗
(
さしのぞ
)
いては
消
(
き
)
えるやうな
電光
(
いなびかり
)
が
山
(
やま
)
の
端
(
は
)
に
空
(
くう
)
を
切
(
き
)
つた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
或
(
あるひ
)
は
此
(
こ
)
の
室
(
しつ
)
にのみ、
場所
(
ばしよ
)
と
機會
(
きくわい
)
に
因
(
よ
)
つて
形
(
かたち
)
を
顯
(
あらは
)
す、
世
(
よ
)
に
亡
(
な
)
き
人
(
ひと
)
の
怨靈
(
をんりやう
)
ならずや。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夜汽車
(
よぎしや
)
の
火
(
ひ
)
の
粉
(
こ
)
が、
木
(
き
)
の
芽峠
(
めたうげ
)
を
螢
(
ほたる
)
に
飛
(
と
)
んで、
窓
(
まど
)
には
其
(
そ
)
の
菖蒲
(
あやめ
)
が
咲
(
さ
)
いたのです——
夢
(
ゆめ
)
のやうです。………あの
老尼
(
らうに
)
は、お
米
(
よね
)
さんの
守護神
(
まもりがみ
)
——はてな、
老人
(
らうじん
)
は、——
知事
(
ちじ
)
の
怨靈
(
をんりやう
)
ではなかつたか。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
怨
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
靈
部首:⾬
24画
“怨”で始まる語句
怨
怨恨
怨霊
怨嗟
怨敵
怨念
怨言
怨鬼
怨讐
怨魂