引合ひきあ)” の例文
いやうへに、淺葱あさぎえり引合ひきあはせて、恍惚うつとりつて、すだれけて、キレーすゐのタラ/\とひかきみかほなかれると、南無三なむさん
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あのやうな良人をつとなに不足ふそくつるぎ刃渡はわたりするやうな危險あぶな計較たくみをするのやら、可愛かあいさうにあのひと仲町なかまちねえさんまでを引合ひきあひにして三方さんばう四方しはううそかためて、此足このあしはまあ何處どこ
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
えゝ、一寸ちよいと引合ひきあはせまをしまする。このをとこの、明日みやうにち双六谷すごろくだに途中とちゆうまで御案内ごあんないしまするで。さあ、ぬし、お知己ちかづきつてけや。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
引合ひきあつて、もつれるやうにばら/\とてらもんけながら、卵塔場らんたふばを、ともしびよるかげそろつて、かはいゝかほ振返ふりかへつて
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
現在げんざいくるしみをるおうらすくはんために製作こしらへたんです。ありつたけの元気げんきした、ちからつくした。やうがない。しかし此処こゝ貴老あなたつたのはてん引合ひきあはせだらうとおもふ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とはぐらかすと、つま引合ひきあはせながら、起直おきなほつて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
引合ひきあはせ、又そでを当て
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
引合ひきあはせ、またそで
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)