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小間物屋
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こまものや
ふりがな文庫
“
小間物屋
(
こまものや
)” の例文
そしてじぶんの顔を黒くぬって、年よりの
小間物屋
(
こまものや
)
のような
着物
(
きもの
)
をきて、だれにも女王さまとは思えないようになってしまいました。
白雪姫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
それから
横浜
(
よこはま
)
の
近江屋
(
おうみや
)
——西洋
小間物屋
(
こまものや
)
の近江屋が来たら、きょうこっちから出かけたからっていうようにってね
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
夫
(
それ
)
だからあやまつたと
云
(
い
)
ふぢやないかサア
多舌
(
しやべつ
)
て
居
(
ゐ
)
るうちに
小間物屋
(
こまものや
)
のまへは
通
(
とほ
)
りこして
仕舞
(
しま
)
つた。あらマア
何
(
どう
)
しませうねへ
未
(
ま
)
だ
先
(
さき
)
にもありますか
知
(
し
)
ら。
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
家の人たちは
何度
(
なんど
)
も、
雑貨屋
(
ざっかや
)
や
小間物屋
(
こまものや
)
などの小さな店を
買
(
か
)
ってやって、そこにおちつくようにすすめたことがあった。しかし
彼
(
かれ
)
は
腰
(
こし
)
をすえることが出来なかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
その
遣
(
つか
)
いものが、衣服の時があり、手道具の時があり、
褥
(
しとね
)
の時があり、種々さまざまであるけれども、使いは同じ人にさせているということを、女
小間物屋
(
こまものや
)
さんは語った。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
四角へ出ると、左手のこちら側に西洋
小間物屋
(
こまものや
)
があって、向こう側に日本小間物屋がある。そのあいだを電車がぐるっと曲がって、非常な勢いで通る。ベルがちんちんちんちんいう。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
麹町通
(
こうじまちどお
)
りの
小間物屋
(
こまものや
)
には
今日
(
こんにち
)
うし
紅
(
べに
)
のビラが
懸
(
か
)
けられて、キルクの
草履
(
ぞうり
)
を
穿
(
は
)
いた山の手の女たちが
驕慢
(
きょうまん
)
な態度で店の前に突っ立ちます。ここらの女の
白粉
(
おしろい
)
は格別に濃いのが眼に着きます。
二階から
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
檢査
(
あらため
)
て書付など
讀
(
よま
)
れ何か心に
合點
(
うなづき
)
仔細
(
しさい
)
有
(
あれ
)
ば
追々
(
おひ/\
)
吟味
(
ぎんみ
)
に及ぶとて一同下られ
小間物屋
(
こまものや
)
は
町内
(
ちやうない
)
預
(
あづ
)
け吉三郎旅僧は入牢申付られけり
偖
(
さて
)
翌日
(
よくじつ
)
大岡殿吉三郎を呼出し其の方
彌々
(
いよ/\
)
菊と
密通
(
みつつう
)
致
(
いた
)
して
櫛
(
くし
)
簪
(
かんざし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
... 持って
往
(
い
)
って悦ばれるか訳が分らん。困りましたね」書生「では僕らがちょいと
小間物屋
(
こまものや
)
へ走って良いのを一つ買って
進
(
あ
)
げましょうか」大原「どうぞそうして下さい」と妙な処に援兵あり。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
百
姓
(
しょう
)
は、これが
牛
(
うし
)
と一
生
(
しょう
)
のお
別
(
わか
)
れであることも
忘
(
わす
)
れてしまって、なにか
子供
(
こども
)
らに
土産
(
みやげ
)
を
買
(
か
)
っていってやろうと
思
(
おも
)
いました。それで、
小間物屋
(
こまものや
)
に
入
(
はい
)
って、らっぱに、
笛
(
ふえ
)
にお
馬
(
うま
)
に、
太鼓
(
たいこ
)
を
買
(
か
)
いました。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
水の汚い小川に
架
(
かゝ
)
つた
土橋
(
どばし
)
の上に立つて、小池が來た方を振り返へると、お光の姿が見えなくなつてゐたので、
後戻
(
あともど
)
りして探さうとすると、お光は町はづれの
小間物屋
(
こまものや
)
に荒物屋を兼ねたやうな店から
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「おじょうさんには、よくにあうことでしょう。さあ、わたしがひとつよくむすんであげましょう。」と、年よりの
小間物屋
(
こまものや
)
はいいました。
白雪姫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
見つめておかしさよりも
訝
(
いぶか
)
しさに堪えず「大原さん、この半襟は
貴君
(
あなた
)
が
小間物屋
(
こまものや
)
へ
往
(
い
)
ってお買いのですか」大原さてこそと大得意「イヤ、人に頼んで買ってもらったのですが渋いでしょう、この頃の新流行でしょう、随分珍らしいでしょう」
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“小間物屋”で始まる語句
小間物屋與兵衞
小間物屋彦兵衞