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子細
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わけ
ふりがな文庫
“
子細
(
わけ
)” の例文
其樣
(
そのやう
)
なつまらぬ
事
(
こと
)
の
有
(
あ
)
る
筈
(
はづ
)
は
無
(
な
)
い、お
前
(
まへ
)
の
思
(
おも
)
ふて
呉
(
く
)
れるほど
世間
(
せけん
)
は
我
(
わ
)
しを
思
(
おも
)
ふて
呉
(
く
)
れぬから、まあ
安心
(
あんしん
)
して
居
(
い
)
るが
宜
(
よ
)
いと
子細
(
わけ
)
も
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
に
言
(
い
)
ひ
捨
(
す
)
つれば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まだ結ひこめぬ前髮の毛の濡れて見ゆるも
子細
(
わけ
)
ありとはしるけれど、子供心に正太は何と慰めの言葉も出ず唯ひたすらに困り入るばかり、全体何が何うしたのだらう
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人は怪しがりて病ひの
故
(
せい
)
かと危ぶむも有れども母親一人ほほ笑みては、今にお
侠
(
きやん
)
の本性は現れまする、これは中休みと
子細
(
わけ
)
ありげに言はれて、知らぬ者には何の事とも思はれず
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人
(
ひと
)
は
怪
(
あや
)
しがりて
病
(
やま
)
ひの
故
(
せい
)
かと
危
(
あや
)
ぶむも
有
(
あ
)
れども
母親
(
はゝおや
)
一人
(
ひとり
)
ほゝ
笑
(
ゑ
)
みては、
今
(
いま
)
にお
侠
(
きやん
)
の
本性
(
ほんしよう
)
は
現
(
あらは
)
れまする、これは
中休
(
なかやす
)
みと
子細
(
わけ
)
ありげに
言
(
い
)
はれて、
知
(
し
)
らぬ
者
(
もの
)
には
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
とも
思
(
おも
)
はれず
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これは
何
(
なん
)
とせし
事
(
こと
)
ぞ
手
(
て
)
の
切
(
き
)
れるやうな
新紙幣
(
あたらしき
)
をばかり、
其數
(
そのかず
)
およそ二十も
重
(
かさ
)
ねて
上
(
うへ
)
に一
通
(
つう
)
、
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
は
見
(
み
)
るより
仰天
(
ぎやうてん
)
の
思
(
おも
)
ひに
成
(
な
)
りて、
胸
(
むね
)
は
大波
(
おほなみ
)
の
立
(
た
)
つ
如
(
ごと
)
く、
扨
(
さて
)
こそ
子細
(
わけ
)
は
有
(
あり
)
けれと
狂
(
くる
)
ふて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
美登利は更に答へも無く
押
(
おさ
)
ゆる袖にしのび
音
(
ね
)
の涙、まだ結ひこめぬ前髪の毛の
濡
(
ぬ
)
れて見ゆるも
子細
(
わけ
)
ありとはしるけれど、子供心に正太は何と慰めの言葉も
出
(
いで
)
ず
唯
(
ただ
)
ひたすらに困り入るばかり
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
美登利
(
みどり
)
は
更
(
さら
)
に
答
(
こた
)
へも
無
(
な
)
く
押
(
おさ
)
ゆる
袖
(
そで
)
にしのび
音
(
ね
)
の
涙
(
なみだ
)
、まだ
結
(
ゆ
)
ひこめぬ
前髮
(
まへがみ
)
の
毛
(
け
)
の
濡
(
ぬ
)
れて
見
(
み
)
ゆるも
子細
(
わけ
)
ありとはしるけれど、
子供心
(
こどもごゝろ
)
に
正太
(
しようた
)
は
何
(
なん
)
と
慰
(
なぐさ
)
めの
言葉
(
ことば
)
も
出
(
いで
)
ず
唯
(
たゞ
)
ひたすらに
困
(
こま
)
り
入
(
い
)
るばかり
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今にお
侠
(
きやん
)
の本性は現れまする、これは中休みと
子細
(
わけ
)
ありげに言はれて、知らぬ者には何の事とも思はれず、女らしう温順しう成つたと褒めるもあれば折角の面白い子を種なしにしたと誹るもあり
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“子”で始まる語句
子
子供
子刻
子息
子規
子孫
子守
子守唄
子爵
子煩悩