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可憐
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かわい
ふりがな文庫
“
可憐
(
かわい
)” の例文
あの洋服屋も
可憐
(
かわい
)
そうな男だ、四十幾つになって、店はつぶれる、妻には先だたれる、身を寄せるところさえもなくなり
六月
(新字新仮名)
/
相馬泰三
(著)
無論
(
むろん
)
千葉
(
ちば
)
さんの
方
(
はう
)
からさとあるに、おやあの
無骨
(
ぶこつ
)
さんがとて
笑
(
わら
)
ひ
出
(
だ
)
すに、
奧樣
(
おくさま
)
苦笑
(
にがわら
)
ひして
可憐
(
かわい
)
さうに
失敗
(
しくじり
)
の
昔
(
むか
)
し
話
(
ばな
)
しを
探
(
さぐ
)
り
出
(
だ
)
したのかと
仰
(
おつ
)
しやれば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と私が先へ寄ッて苦労させるのが
可憐
(
かわい
)
そうだから為をおもって言ッて遣りゃアネ文さん、マア聞ておくれ、こうだ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
瑜ちゃんや、
可憐
(
かわい
)
そうにお前はあいつ等の
陥穽
(
かんせい
)
に掛ったのだ。
天道様
(
てんとうさま
)
が御承知です、あいつ等にもいずれきっと報いが来ます。お前は静かに
冥
(
ねむ
)
るがいい。
薬
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
井下伯もせめて娘だけでも世話をしてやらんと富岡が
可憐
(
かわい
)
そうだと言ッて、大変乃公を気の毒がっていたとこう言うじゃアないか、乃公は
直然
(
いきなり
)
彼奴
(
きゃつ
)
の頭をぽかり一本参ってやった
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
「あいつは、ええ若いものだったんだ!……
可憐
(
かわい
)
そうなこった!」
パルチザン・ウォルコフ
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
そんなら
其子
(
そのこ
)
は
亡
(
な
)
くなつてか、
可憐
(
かわい
)
さうなと
奧
(
おく
)
さま
憐
(
あはれ
)
がり
給
(
たま
)
ふ、
福
(
ふく
)
は
得意
(
とくい
)
に、
此戀
(
このこひ
)
いふも
言
(
い
)
はぬも
御座
(
ござ
)
りませぬ、
子供
(
こども
)
の
事
(
こと
)
なれば
心
(
こゝろ
)
にばかり
思
(
おも
)
ふて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「お前さんは
乃公
(
おれ
)
の話がよく分らないと見えるな。あいつの様子を見ると、
可憐
(
かわい
)
そうというのは阿義のことだ」
薬
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
彼の話によると、彼の勤めている社は実は大へんに
可憐
(
かわい
)
そうなことになっているのだそうだ。
六月
(新字新仮名)
/
相馬泰三
(著)
「
嘘
(
うそ
)
サ、大嘘サ、お梅さんは善いにしてもあの
頑固爺
(
がんこおやじ
)
の婿になるのは全く御免だからなア! ハッハッ……お梅さんこそ
可憐
(
かわい
)
そうなものだ、あの高慢
狂気
(
きちがい
)
のお蔭で世に出ることが出来ない!」
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「ところがあの馬の骨め、打たれても平気で、
可憐
(
かわい
)
そうだ。
可憐
(
かわい
)
そうだ、と抜かしやがるんだ」
薬
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
奇麗だねあの
娘
(
こ
)
はと鼻を
拭
(
ふき
)
つつ言へば、大巻さんより
猶
(
なほ
)
美
(
い
)
いや、だけれどあの子も
華魁
(
おいらん
)
に成るのでは
可憐
(
かわい
)
さうだと下を向ひて正太の答ふるに、好いじやあ無いか華魁になれば
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
奇麗
(
きれい
)
だね
彼
(
あ
)
の
娘
(
こ
)
はと
鼻
(
はな
)
を
拭
(
ふき
)
つゝ
言
(
い
)
へば、
大卷
(
おほまき
)
さんより
猶
(
なほ
)
美
(
い
)
いや、だけれど
彼
(
あ
)
の
子
(
こ
)
も
華魁
(
おいらん
)
に
成
(
な
)
るのでは
可憐
(
かわい
)
さうだと
下
(
した
)
を
向
(
む
)
ひて
正太
(
しようた
)
の
答
(
こた
)
ふるに、
好
(
い
)
いじやあ
無
(
な
)
いか
華魁
(
おいらん
)
になれば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
金は何として
越
(
おこ
)
す、三之助を貰ひにやろかとあれば、ほんにそれで御座んす、
常日
(
つね
)
さへあるに大晦日といふては私の身に
隙
(
すき
)
はあるまじ、道の遠きに
可憐
(
かわい
)
さうなれど三ちやんを頼みます
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
金
(
かね
)
は
何
(
なん
)
として
越
(
おこ
)
す、三
之
(
の
)
助
(
すけ
)
を
貰
(
もら
)
ひにやろかとあれば、ほんに
夫
(
そ
)
れで
御座
(
ござ
)
んす、
常日
(
つね
)
さへあるに
大晦日
(
おほみそか
)
といふては
私
(
わたし
)
の
身
(
み
)
に
隙
(
すき
)
はあるまじ、
道
(
みち
)
の
遠
(
とほ
)
きに
可憐
(
かわい
)
さうなれど三ちやんを
頼
(
たの
)
みます
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
“可憐”で始まる語句
可憐想
可憐也
可憐児
可憐相
可憐小女去邀賓
可憐春半不還家