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刻々
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こく/\
ふりがな文庫
“
刻々
(
こく/\
)” の例文
彼等はロチスター氏には見えなかつた。彼は一心に私の顏を見つめてゐたのである。恐らく、そこからは
刻々
(
こく/\
)
と、血の
氣
(
け
)
が失せてゐたのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
恁
(
か
)
うして
人々
(
ひと/″\
)
は
刻々
(
こく/\
)
に
死
(
し
)
の
運命
(
うんめい
)
に
逼
(
せま
)
られて
行
(
ゆ
)
くお
品
(
しな
)
の
病體
(
びやうたい
)
を
壓迫
(
あつぱく
)
した。お
品
(
しな
)
の
發作
(
ほつさ
)
が
止
(
や
)
んだ
時
(
とき
)
は
微
(
かす
)
かな
其
(
そ
)
の
呼吸
(
こきふ
)
も
止
(
とま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そのうちにも、
病人
(
びやうにん
)
の
容態
(
ようたい
)
は、
刻々
(
こく/\
)
險惡
(
けんあく
)
になつてゆくので、たうとう、そこから
餘
(
あま
)
り
遠
(
とほ
)
くない、
府下
(
ふか
)
××
村
(
むら
)
のH
病院
(
びやうゐん
)
へ
入院
(
にふゐん
)
させるより
仕方
(
しかた
)
がなくなつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
恁
(
かく
)
て
天
(
てん
)
に
雪催
(
ゆきもよひ
)
が
調
(
とゝの
)
ふと、
矢玉
(
やだま
)
の
音
(
おと
)
たゆる
時
(
とき
)
なく、
丑
(
うし
)
、
寅
(
とら
)
、
辰
(
たつ
)
、
巳
(
み
)
、
刻々
(
こく/\
)
に
修羅礫
(
しゆらつぶて
)
を
打
(
うち
)
かけて、
霰々
(
あられ/\
)
、
又
(
また
)
玉霰
(
たまあられ
)
。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さう
思
(
おも
)
つて
私
(
わたし
)
はまだ
自分
(
じぶん
)
の
眼
(
め
)
には
隱
(
かく
)
されてゐる
太陽
(
たいやう
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
を
想像
(
さうざう
)
の
中
(
なか
)
に
探
(
さが
)
し
求
(
もと
)
めた。けれども
私
(
わたし
)
はそれをさう
長
(
なが
)
く
待
(
ま
)
つには
及
(
およ
)
ばなかつた。
小松
(
こまつ
)
は
刻々
(
こく/\
)
に
輝
(
かゞや
)
きを
増
(
ま
)
して
行
(
い
)
つた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
▼ もっと見る
刻々
(
こく/\
)
に
面
(
おも
)
がはりゆく
如是
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
絶えず束縛され——無理
強
(
じ
)
ひに
生得
(
せいとく
)
の性質の火を絶えず
弱
(
よわ
)
めさせられて、その焔が内に向ふに
任
(
まか
)
せ生命を
刻々
(
こく/\
)
に嘗め盡すとも
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そして、
今
(
いま
)
までその
背景
(
はいけい
)
をなしてゐた
空
(
そら
)
は、その
青
(
あを
)
さは、
刻々
(
こく/\
)
に
光
(
ひかり
)
の
海
(
うみ
)
と
化
(
か
)
しつゝあつた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
その間中、彼女は一頁もめくりはしないで、彼女の顏は
刻々
(
こく/\
)
と暗く、不滿足なやうになり、益々
不興
(
ふきやう
)
げな失望の樣子になつて來るのであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
々
3画
“刻”で始まる語句
刻
刻限
刻煙草
刻薄
刻下
刻一刻
刻苦
刻込
刻足
刻参