トップ
>
何処
>
どっ
ふりがな文庫
“
何処
(
どっ
)” の例文
旧字:
何處
虚言
(
うそ
)
を
吐
(
つ
)
いて……革財布は彼方で
入用
(
いりよう
)
とはなんだ、ちゃんと
此処
(
こゝ
)
に百金届いていますよ……其の百両の金は
何処
(
どっ
)
から持って来たんだ
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どう考えましても、若いおかみさんは
何処
(
どっ
)
かに生きているように思われてなりませんので……」
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
犬では何と言って慰めて
宜
(
い
)
いか見当が付かないので、「犬なんてものは
何処
(
どっ
)
かへ行ってしまったと思うと、飛んでもない時分に戻って来るもんだ。今に
必
(
きっ
)
と帰って来るよ、」
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
彼処
(
あすこ
)
さ東京の人だからね。この
間
(
あいだ
)
も
一件
(
いっけん
)
もので大騒ぎをしたでがす。行って見て
進
(
しん
)
ぜますべい。
疾
(
と
)
うに、はい、
何処
(
どっ
)
かずらかったも知んねえけれど、台所の衆とは
心安
(
こころやす
)
うするでがすから
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お
媽
(
かみ
)
さんがいないのですよ、
何処
(
どっ
)
かへ往ったのでしょうかね」
狐の手帳
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
「
何処
(
どっ
)
かへ出かけるのか師匠」
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
子持縞
(
こもちじま
)
の
布子
(
ぬのこ
)
を着て、無地小倉の帯を締め、千住の河原の煙草入を提げ、
不粋
(
ぶすい
)
の
打扮
(
こしらえ
)
のようだが、もと
江戸子
(
えどっこ
)
だから
何処
(
どっ
)
か気が利いて居ります。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
或時尋ねると、「
昨日
(
きのう
)
は突然差押えを喰って
茶呑茶碗
(
ちゃのみぢゃわん
)
まで押えられてしまった、」と眉山は一生忠実に仕えた
老婢
(
ろうひ
)
に向って、「オイ
阿婆
(
ばあや
)
、
何処
(
どっ
)
かで
急須
(
きゅうす
)
と茶碗を借りて
来
(
き
)
な、」
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
お糸は先月の二十八日の宵から
何処
(
どっ
)
かへ影を隠してしまったそうです。
半七捕物帳:52 妖狐伝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
金「何処へ行ったか分りません、世間へ対して面目なくお前さんに叱られると思って
何処
(
どっ
)
かへ行ったのでしょう」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そういう方面の交際を全く嫌った私の
生野暮
(
きやぼ
)
を
晒
(
さら
)
って、「遊蕩も少しはして見ないとホントウの人生が解らんものだ、一つ
何処
(
どっ
)
かイイ処へ案内しようじゃないか、」と
能
(
よ
)
く
云
(
い
)
い云いした。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
なんだろう、こんな
小穢
(
こぎたな
)
いものを……。芸は下手でも上手でも、お祭りには町内の娘さん達が踊るもんだ。こんな乞食芝居みたいなものを
何処
(
どっ
)
からか引っ張って来やあがって、お祭りも無いもんだ。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
どうせ
何処
(
どっ
)
から貰うのも同じ事だから、
彼
(
あ
)
の男がおっ
死
(
ち
)
んだら、彼の娘を
私
(
わし
)
の女房に
貰
(
もれ
)
えてえだ、裸じゃアあろうけれども、
他人頼
(
ひとだの
)
みの世話がねえので
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
乙「こん
畜生
(
ちきしょう
)
、やい
何処
(
どっ
)
から出やアがッた、ヤア
安
(
やす
)
、
起
(
おき
)
ろよ、やい、
手前
(
てめえ
)
何処から出やアがッた此ん畜生」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
人の
合中
(
あいなか
)
を
突
(
つッ
)
つく
酷
(
ひど
)
い奴ですから、今夜はあの医者を
何処
(
どっ
)
かへやって、
貴方
(
あなた
)
独りこゝに泊っていて下さいな、そうすれば内の人を寝かして置いて、貴方の所へ来て
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
急に遠方へ
行
(
ゆ
)
くことが出来たからッて、店賃を払って、
家
(
うち
)
の道具や夜具蒲団は
皆
(
みん
)
な兼松に遣ってくれろと云置いて、
何処
(
どっ
)
かへ行ってしまったのサ、
全体
(
ぜんてえ
)
何うしたんだろう
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
少なくなるんですから、何分
宜
(
よろ
)
しくお頼み申します、あの
定吉
(
さだきち
)
どんは
何処
(
どっ
)
かへ
行
(
ゆ
)
きましたか
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
僕と一緒に
何処
(
どっ
)
かへ女郎買に行ってしまい、あいつ
等
(
ら
)
二人に
素股
(
すまた
)
を喰わせるとは
何
(
ど
)
うだえ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
イヤ
来
(
き
)
ねえと云うと、それはえれえことに成った、駕籠へ嬢さまを乗せたら
何処
(
どっ
)
かへ担いで往ッちまって解らねえんだ、ハテ何うしたら宜かろうと云うから、随分道も能くねえが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わっち
)
は又
何処
(
どっ
)
かの
待合茶屋
(
まちあいぢゃや
)
へでも連れてって、
扨
(
さて
)
如何
(
いかゞ
)
の次第でございますか、兎に角任せて下さいと云って、お
前
(
めえ
)
さんが
仲人
(
ちゅうにん
)
に入って、茶か何か呑ませているんだろうと思って居りました
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
九「それで
私
(
わっち
)
も安心をしたが、お前さん
何処
(
どっ
)
か知ってる所がありますか」
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長「いねえ/\と云ったって
何処
(
どっ
)
か居る
処
(
とけ
)
え往ってめっけて来やアな」
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
人を助けるなんてえのは立派な
大家
(
たいけ
)
の旦那様のする事だよ、娘が身を売ってお前の為に百両
拵
(
こしら
)
えてくれたものを、ムザ/\
他人
(
ひと
)
に遣っちまうてえ奴があるかえ本当に、
何処
(
どっ
)
かへ金を預けて置いて
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それ程貧乏だと思う人はねえ
何処
(
どっ
)
から嫁を貰っても
箪笥
(
たんす
)
の
一個
(
ひとつ
)
や長持の
一棹
(
ひとさお
)
ぐらい
附属
(
くッつ
)
いて来る、器量の悪いのを貰えば
田地
(
でんじ
)
ぐらい持って来るのは
当然
(
あたりまえ
)
だ、
面
(
つら
)
がのっぺりくっぺりして居るったって
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
殿「あれ/\七兵衞が
何処
(
どっ
)
かへ
往
(
い
)
くぞ、誰か見てやれ」
梅若七兵衛
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
喜「ヘエお梅是を
何処
(
どっ
)
かへ入れて置きな」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
由「おいおい牛が
何処
(
どっ
)
から来るえ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何処
(
どっ
)
かを突かんと狙い詰められ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“何処”で始まる語句
何処迄
何処其処
何処へ行く
何処宛
何処村
何処々々
何処亓処
何処だいば