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ぎやうてん
ふりがな文庫
“
仰天
(
ぎやうてん
)” の例文
致せと云ながら
直樣
(
すぐさま
)
自宅に立歸りお花が部屋に
直
(
つ
)
と
這入
(
はひれ
)
ばお花はハツト
仰天
(
ぎやうてん
)
して友次郎を
夜着
(
よぎ
)
の中に手早く
隱
(
かく
)
し
側
(
そば
)
に有し友次郎が
脇差
(
わきざし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
平次はこの時ほど
仰天
(
ぎやうてん
)
したことはありません。それから笹野新三郎の役宅に飛込んで行つて、一
刻
(
とき
)
ばかり密談をすると、何氣ない樣子をして、清次郎を呼出させました。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは
何
(
なん
)
とせし
事
(
こと
)
ぞ
手
(
て
)
の
切
(
き
)
れるやうな
新紙幣
(
あたらしき
)
をばかり、
其數
(
そのかず
)
およそ二十も
重
(
かさ
)
ねて
上
(
うへ
)
に一
通
(
つう
)
、
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
は
見
(
み
)
るより
仰天
(
ぎやうてん
)
の
思
(
おも
)
ひに
成
(
な
)
りて、
胸
(
むね
)
は
大波
(
おほなみ
)
の
立
(
た
)
つ
如
(
ごと
)
く、
扨
(
さて
)
こそ
子細
(
わけ
)
は
有
(
あり
)
けれと
狂
(
くる
)
ふて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
里
(
さと
)
の
言葉
(
ことば
)
を
知
(
し
)
らぬ
身
(
み
)
も、
戀
(
こひ
)
には
女
(
をんな
)
賢
(
さかし
)
うして、
袖
(
そで
)
に
袂
(
たもと
)
に
蔽
(
おほ
)
ひしが、
月日
(
つきひ
)
經
(
た
)
つまゝ、
鶴
(
つる
)
はさすがに
年
(
とし
)
の
功
(
こう
)
、
己
(
おの
)
が
頭
(
かしら
)
の
色
(
いろ
)
や
添
(
そ
)
ふ、
女
(
むすめ
)
の
乳
(
ちゝ
)
の
色
(
いろ
)
づきけるに、
總毛
(
そうげ
)
を
振
(
ふる
)
つて
仰天
(
ぎやうてん
)
し、
遍
(
あまね
)
く
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
を
掻搜
(
かきさが
)
して
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼女はまるで幽靈でも見たやうに
仰天
(
ぎやうてん
)
した。私は彼女を押し
鎭
(
しづ
)
めた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
御持參有しに
間違
(
まちがひ
)
も有まじと思ひ右品
引換
(
ひきかへ
)
に金子御渡し申したりと
櫛
(
くし
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して見せければ傳吉は再び
仰天
(
ぎやうてん
)
なしたりしが心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
主人の金兵衞もさすがに
仰天
(
ぎやうてん
)
した樣子です。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
取調べられ三次が白状の
趣
(
おもむ
)
きを申聞らるゝに長庵心中に是はと
仰天
(
ぎやうてん
)
なせしかども
急度
(
きつと
)
腹
(
はら
)
を
居
(
す
)
ゑ
是
(
これ
)
とても更に知らずとの申立によりて又もや三次を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“仰天”の意味
《名詞》
仰 天(ぎょうてん)
非常に驚くさま。人を非常に驚かせるさま。
(出典:Wiktionary)
“仰天”の解説
仰天とは、ひどくびっくりすること。心理的なショックを受け、一時的な茫然自失の状態に陥った様子を表す。
人間が心理的に感情の行き場を見失った際、顎を上にあげ天を仰ぐ様から、日常言語に組み入れられた。現実的には仰天した状態から立ち直る為に、誰に向けるでもない雑言を呟く等の代謝行動で、精神的に復帰するのが平均である。
(出典:Wikipedia)
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
“仰”で始まる語句
仰
仰向
仰有
仰山
仰言
仰臥
仰々
仰付
仰反
仰飲